還暦からの再起動

お料理レシピ、時々、遠距離介護や病気との付き合いなども。人生の下りを楽しむ還暦女子の日常です。

2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧

この世に息がある限り、何かを与え続ける人でありたい

父の最晩年 これまでこのブログで書いてきたように、父は、「裸の王様」。 気に入らないことがあると母に当たり散らし、母はそれを何とかとりなし、娘は当たらず触らず。 本人は、自分が裸の王様であることに全く気付かず、ここまで生きてきました。 しかし…

介護者の心が折れるとき

昨日、父と姉との間で、ちょっとした事件が勃発しました。 決して楽しい話題ではないので、介護に関心をお持ちでない方は、どうぞスルーしてくださいね。 大声で父から怒鳴られた姉 さて、昨晩、姉から電話がありました。 「もしもし・・・」第一声の声のト…

最後はスーツケース1つ分の荷物:両親の最晩年

脳梗塞で寝たきりになった母。 介護付き有料老人ホームへの入所が決まりました。 主に胃瘻などの医療処置が必要な方を対象とした施設で、全室個室。 部屋の広さは、約6畳。ビジネスホテルのシングルルーム程度です。 ベッドの他は、小さな作り付けの整理棚…

父からの1本の電話-振りまわされているのか、踊っているのか

もともと変形性膝関節症で歩行が不自由だった父。 3週間ほど前に転倒し、それ以来、車いすでの生活となりました。 幸いなことに骨折はなく、「痛くても頑張って歩いてください。そうでないと、歩けなくなりますよ」と医師に釘をさされ、処方された消炎鎮痛…

思春期男子の子育て相談に撃沈の還暦夫婦

今日は、先週の小学校の運動会に引き続き、中学校の運動会。 昨日、中学校1年生の男の子をもつまりちゃんが、「お弁当お願いします」の依頼に自宅に寄ってくれました。 まりちゃんは、事情があってご主人とは現在別居中。 中学校1年生のひろし君と小学生の…

シニアが描く自画像の味わい

移住して始めた趣味。 それは、ベリーダンスと絵を描くこと。 月2回の絵画教室に、かれこれ3年、通っています。 メンバーは、その8割が、60代と70代。 総勢12~13人。先生も、リタイア後の60代女性。 教室は、毎回、シニアパワー全開です。 ある日のお題…

マダムたちのベリーダンスー辛い現実も笑って話せる老後を目指して体験を重ねる

両親の介護を通じて、自らの老い方についても思いを馳せることの多い今日この頃。 昨日、読ませていただいたおとなんさんのこちらの記事。 年を重ねるにつれ、「生き方や考え方が丸裸になる」というご指摘。 だからこそ、「辛い現実も明るく話せる人でいたい…

1枚の写真の価値ー失った時に、涙にくれるほど大切な写真がありますか?

昨日、姉からメールが届きました。 「あの写真、諦めきれずに施設の人に探してもらったけど、やっぱりなかった。涙が止まりません」と。 いつも冷静に判断を下す姉。 その姉が、1枚の写真のことで涙が止まらないとは、何事が起こったのか。 驚いて電話。そ…

「病院も収益が確保できないことはやれない」この当たり前のことを忘れていた

2月1日から回復期リハビリ病院へ入院している母親の施設入所が決まりました。 行き先は、介護付き有料老人ホーム。 父親は、自分の元へ帰って来ることを願っていましたが、1日2回の胃瘻による経管栄養が必要な母親は、父の暮らすサービス付き高齢者住宅…

関西人の実力に圧倒される!-このフレンドリーさは何?

昨日も好天に恵まれた当地。 関西へ移住してお知り合いになれた友人2人と知り合いの個展に出かけました。 会場は、住宅街を抜けたカフェの一角。 開場は10時でしたが、せっかちな私たちは、30分も前に到着。 近くを散策して時間を潰すことにしました。 事の…

電話による遠距離介護-離れていてもできること

昨年末から始まった遠距離介護。 当初は、脳梗塞で倒れた母の病院での付き添いを中心に、月3回ほど3~4泊で出動。 2月、3月は月2回。 母親の状態が落ち着き、4月、5月は、月1回と、帰省する頻度は減っています。 ただ、帰省は減ったとはいえ、安心し…

よそん家の運動会のお弁当を引き受ける

全国的に、「もう勘弁してよ~」と言いたくなるほどの快晴ですね。 まさに、陽射しが痛い! そんな今日、市内の小学校では、一斉に運動会が執り行われています。 老いも若きも 何しろ少子化が進むわが街のこと。 子供たちだけでは、演目が埋まらない。一日も…

老後を田舎で暮らすにはー高齢者の運転事情

都会から田舎に移住して5年あまり。 大きな生活上の変化は、何といっても車が無ければ暮らせないようになったこと。 最も近いスーパーマーケット、コンビニまでは8キロ。 市役所までは12キロ。 かかりつけのクリニックまでは10キロ。 唯一の公共交通機関で…

様変わりする田舎の介護事情

シニア世代が集まれば、話題はだいたい、「介護」、「年金」、「病気」、「お墓」だそう。 少し前の私なら、そう聞いて、「へぇ~」と笑っていたものです。 ところが、昨日の友人たちのと話題は、もっぱら「介護」。 メンバーは、60代2人、40代1人。そして…

「お父さんはお母さんを愛しすぎます。それがリスクです」と言われた一件

3月1日に回復期リハビリ病院へ転院した脳梗塞の母。 リハビリ病院に入院できるのは150日が限度。 そろそろ次の療養場所を考えなければならず、先日、病院で主治医、ケースワーカーを交えた面談がありました。 「苺と共に登場」の父 その面談の場で初めて知…

甲状腺乳頭癌全摘術から1か月ー思ったほど大変じゃなかったよ~!

4月17日に受けた甲状腺全摘出からほぼ1か月。 今日は、術後初めての診察を受けに行ってきました。 1か月前の今頃は、かなり緊張。 同じ手術を受けた方々のブログを拝見して、「ああ、自分もそうなるのかな」と妄想を膨らませていました。 自分自身の備忘…

サービス付き高齢者住宅に入居への道のり。押したり引いたり、ピンチをチャンスに

サービス付き高齢者住宅に入居中の父親と、回復期リハビリ病院に入院中の母。 サービス付き高齢者住宅に入居したことによって、母親が入院後も、父親の暮らしが保障され、両親はもちろんのこと、私たち姉妹も、本当に救われました。 もしも父親が入居してい…

ケアマネさんに学ぶ老父の怒りへの対応

父は、若いころから些細なことで怒りを爆発させる人でした。 それは、時と場所を選ばず。 デパートの食堂で 私が中学生の頃、年末にデパートの食堂で家族そろって食事をすることになりました。 年末の大売り出しの最中で、食堂はごった返していました。 少し…

同居介護はしないという選択

車いす生活となった88歳の父と、脳梗塞で寝たきりとなった母。 現在、父は、サービス付き高齢者住宅に入所、母親は、回復期リハビリ病院に入院しています。 両親は、突然、現在のような介護度になったわけではなく、7~8年前から、少しづつ手助けが必要に…

「過去と他人は変えられない」というけれど

過去と他人は変えられない 過ぎ去った過去に囚われることなく、他人を自分好みの人に変えようと無駄なエネルギーをつかうこともせず、淡々と飄々と自分の人生を生きていく。 私の、生き方の芯のひとつになっているこの言葉。 特に、「他人は変えられない」、…

今年の「母の日」には、母の絵を描いて贈ろうと思います。

もうすぐ「母の日」ですね。 ブロガーの皆さんが、「母の日」ギフトに最適な品物をたくさんご紹介くださっていて、ついつい見入ってしまいます。 「これいいな」「これ欲しい」と自分がいただく側になってにんまり。 でも、私の母は、ベッドで寝た切り。 エ…

さらに迫る来る老い。父が自分の「死」を意識する。

バランスを崩して転倒 脳梗塞で回復期リハビリ病院に入院中の母を、毎日のように見舞っていた88歳の父。 変形性膝関節症で両足が不自由ながら、杖を頼りに病院と高齢者マンションをタクシーで往復していました。 体力の弱った父。連日出かけていたら、きっと…

炊飯器の内蓋って、毎日洗うものなの?恥ずかしながらこの年になって知りました。

先日、アラフォーの友人2人と一緒にお料理。 食べ盛りのお子さんのいる家庭ゆえ、メニューのひとつに炊き込みご飯を加え、ご飯もたくさん炊きました。 出来上がったお料理を食べながら、ひたすらおしゃべり。 昼間から禁断のビールもいただき、「さてさて片…

台所に他の人が入ることに抵抗はありますか?

昭和ヒトケタ生まれの姑は、家事万端になみなみならぬこだわりをもった人でした。 特に台所は姑の聖域。 夫とともに帰省した折、台所仕事を手伝おうとすると、 「いいから、いいから、〇子さんはいいの。休んでいて」と追い返されるような勢いで強く制止され…

使いきれずに捨ててしまうことってありますか?ーリタイア後の夫婦の家事分担

冷蔵庫にある食品、食べきれずについつい捨ててしまうことってありますか? 夫も私も仕事をしていた頃は、冷蔵庫にお肉や魚があることがわかっていても、疲れているからとついつい外食したり、お惣菜を買ったり。 もったいないことに、食品を捨ててしまうこ…

外食したけど食べきれない。「食べ残しのテイクアウト」はありかなしか?

私たち夫婦は、週に1度程度、ランチで外食をすることが、今の暮らしのささやかな楽しみになっています。 ただ、年を重ねるごとに、私は食が細くなり、一度にたくさん食べられなくなってきました。 少しボリュームのあるメニューは、必ず残ってしまいます。 …

パートナーを看取った後、男は弱く女は逞しいを実感

昨日、日帰りバス旅行に行ってきたという友人が、お土産をもって訪ねてきてくれました。 その友人は、60代後半。 数年前にご主人を癌で亡くし、両親も見送り、仕事もリタイア。 今は、趣味と旅行に生きる悠々自適の生活を送っています。 今が一番幸せ バス旅…

田舎暮らし、ご近所さんとの距離感:農家派と漁師派

都会から田舎へ転居した友人。 玄関のベルを鳴らすこともなく、「〇子さん、いるぅ~?」と近所の方が家の中に入ってくる地域の風習にも馴染めず、長年ストレスを抱えていたようでした。 そう言えば夫の田舎でも、帰省するや否や、車庫の車を見つけて、 「〇…

家を出る、その決断。友人の背中を押したものは

25年間の結婚生活にピリオドを打った友人。 結婚生活の大部分、20年ほどは、夫への違和感、気持ちの通わない辛さや孤独感を抱え、人知れず悩んでいたようでした。 20年、友人をそこに留まらせていたものは 元ご主人との溝を抱えながらも、離婚を踏みとどまっ…

愛情を傾けるとはどういうことなのか、考えさせられた友人の離婚

昨日、久しぶりに友人と再会しました。 その友人は、アラフィフ。1年半前に25年間の結婚生活にピリオドを打ち、現在一人暮らし。 ランチを共にしながら、友人が語った離婚に至った経緯とは・・。 亭主関白タイプの夫 元ご主人は、地方の小都市で実家の商売…