外食したけど食べきれない。「食べ残しのテイクアウト」はありかなしか?
私たち夫婦は、週に1度程度、ランチで外食をすることが、今の暮らしのささやかな楽しみになっています。
ただ、年を重ねるごとに、私は食が細くなり、一度にたくさん食べられなくなってきました。
少しボリュームのあるメニューは、必ず残ってしまいます。
一方夫は、かなりの健啖家。
何でも美味しく、残さず食べるのが彼のモットー。
これまでは、私が残すと、夫が平らげてくれていましたが、その積み重なりか、体重はどんどん増加傾向。
さすがに、コントロールが必要になってきました。
ただ、せっかくお店の方が作ってくれたものを残すことに、やはり罪悪感が。
「これ、ゴミになっちゃうんだよね。もったいないねぇ」
せっかく美味しいものを食べにいったのに、残したことに後ろ髪を引かれる、貧乏性の夫婦です。
お持ち帰りもアリなんだ!
インドカレーは私の好物。
スパイシーなあの風味は、自宅ではなかなか再現できず、やはりお店で食べるカレーは、別物です。
でも、あの巨大なナンは、どうにも荷が重い。
スープにサラダ、タンドリーチキンのついたランチコースを注文すると、ナンは2人で1枚が丁度いい感じです。
ある時、デザートのタイミングになっても、ナンが1枚まるごと残っていたのをみかけたスタッフの方が、「包みましょうか?」と声をかけてくださいました。
夫は、中国や東南アジアでは、食べきれなかった分のお持ち帰りは当たり前だと言います。
でも、ここ日本で定食を注文した人が、残りの分を持ちかえるのをあまり見たことはありませんし、お店の方から声をかけられたこともありません。
残したお料理を持ち帰るのは何だか気が引けるような、ちょっと恥かしいことのような気がしていました。
ただ、その後、このお店では、タンドリーチキンもその他のサイドメニューも、食べきれなかったものは包んでいただき、持ち帰るようになりました。
テイクアウトができるとわかってから、以前なら、「どうせ残してしまうから」とブレーキをかけて注文しなかったメニューも気楽に頼むことができ、よりランチを楽しむことができています。
みんな詰めて帰ってよ~
ある時、中華のお店でランチをしたときのこと。
そのお店は、メニューにボリュームがあることで定評のお店です。
わかってはいましたが、やはり食べきれずに残ってしまいました。
手がつけられずにいた餃子のお皿をさして、
「これ、包んでもらえますか?持って帰りたいので」と思い切って声をかけてみました。
すると、「餃子だけ?この、唐揚げとご飯と漬物はどうする?」とたどたどしい日本語が返ってきたのです。
もちろん答えは、「全部お願いします」
それから、何度か通ううちに、毎回、お店の方の手を煩わせるのも気が引けて、今ではなんと、お弁当箱持参でランチに通うようになりました。
お店の方は、「もったいないね~、みんな持って帰ってよ~」とおおらか。
こうしてインドカレーのお店で味をしめた、食べ残しのテイクアウトは、中華のお店にも広がりました。
何か悪いことをしているような恥ずかしいような・・
私たちにはありがたい、「食べ残しのテイクアウト」。
ただ、お店を選び、他のお客様で混雑する時間帯は避けるようにしています。
でも、先の中華のお店でも、容器に詰めるときは、ちょっとコソコソと、他のお客さんになるべく見られないように手早く済ませます。
何か悪いことをしているような、ちょっと恥ずかしいような感覚も少しだけ。
「あらあら、あの人、残したものを持ちかえるなんて、ずいぶんケチくさい。よほど生活に困っているんだね」と思われるのではないか。
こんなことをして、お店の品位を落としているのではないかという気持ちもチラホラ。
「ボリュームのあるものを少しだけ食べたい。いろいろなメニューをちょっとずつ食べたい。でも、残すのはもったいないし、気が引ける。」
こんなわがままな悩みを解決する策を模索中の私たちです。
目を通していただきありがとうございました。
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