還暦からの再起動

お料理レシピ、時々、遠距離介護や病気との付き合いなども。人生の下りを楽しむ還暦女子の日常です。

外食したけど食べきれない。「食べ残しのテイクアウト」はありかなしか?

私たち夫婦は、週に1度程度、ランチで外食をすることが、今の暮らしのささやかな楽しみになっています。

ただ、年を重ねるごとに、私は食が細くなり、一度にたくさん食べられなくなってきました。

少しボリュームのあるメニューは、必ず残ってしまいます。

一方夫は、かなりの健啖家。

何でも美味しく、残さず食べるのが彼のモットー

これまでは、私が残すと、夫が平らげてくれていましたが、その積み重なりか、体重はどんどん増加傾向。

さすがに、コントロールが必要になってきました。

ただ、せっかくお店の方が作ってくれたものを残すことに、やはり罪悪感が。

「これ、ゴミになっちゃうんだよね。もったいないねぇ」

せっかく美味しいものを食べにいったのに、残したことに後ろ髪を引かれる、貧乏性の夫婦です。

 

お持ち帰りもアリなんだ!

インドカレーは私の好物。

スパイシーなあの風味は、自宅ではなかなか再現できず、やはりお店で食べるカレーは、別物です。

でも、あの巨大なナンは、どうにも荷が重い。

スープにサラダ、タンドリーチキンのついたランチコースを注文すると、ナンは2人で1枚が丁度いい感じです。

ある時、デザートのタイミングになっても、ナンが1枚まるごと残っていたのをみかけたスタッフの方が、「包みましょうか?」と声をかけてくださいました。

夫は、中国や東南アジアでは、食べきれなかった分のお持ち帰りは当たり前だと言います。

でも、ここ日本で定食を注文した人が、残りの分を持ちかえるのをあまり見たことはありませんし、お店の方から声をかけられたこともありません。

残したお料理を持ち帰るのは何だか気が引けるような、ちょっと恥かしいことのような気がしていました。

ただ、その後、このお店では、タンドリーチキンもその他のサイドメニューも、食べきれなかったものは包んでいただき、持ち帰るようになりました。

テイクアウトができるとわかってから、以前なら、「どうせ残してしまうから」とブレーキをかけて注文しなかったメニューも気楽に頼むことができ、よりランチを楽しむことができています。

 

みんな詰めて帰ってよ~

ある時、中華のお店でランチをしたときのこと。

そのお店は、メニューにボリュームがあることで定評のお店です。

わかってはいましたが、やはり食べきれずに残ってしまいました。

手がつけられずにいた餃子のお皿をさして、

「これ、包んでもらえますか?持って帰りたいので」と思い切って声をかけてみました。

すると、「餃子だけ?この、唐揚げとご飯と漬物はどうする?」とたどたどしい日本語が返ってきたのです。

もちろん答えは、「全部お願いします」

それから、何度か通ううちに、毎回、お店の方の手を煩わせるのも気が引けて、今ではなんと、お弁当箱持参でランチに通うようになりました。

お店の方は、「もったいないね~、みんな持って帰ってよ~」とおおらか。

こうしてインドカレーのお店で味をしめた、食べ残しのテイクアウトは、中華のお店にも広がりました。

 

何か悪いことをしているような恥ずかしいような・・

私たちにはありがたい、「食べ残しのテイクアウト」。

ただ、お店を選び、他のお客様で混雑する時間帯は避けるようにしています。

でも、先の中華のお店でも、容器に詰めるときは、ちょっとコソコソと、他のお客さんになるべく見られないように手早く済ませます。

何か悪いことをしているような、ちょっと恥ずかしいような感覚も少しだけ。

「あらあら、あの人、残したものを持ちかえるなんて、ずいぶんケチくさい。よほど生活に困っているんだね」と思われるのではないか。

こんなことをして、お店の品位を落としているのではないかという気持ちもチラホラ。

「ボリュームのあるものを少しだけ食べたい。いろいろなメニューをちょっとずつ食べたい。でも、残すのはもったいないし、気が引ける。」

こんなわがままな悩みを解決する策を模索中の私たちです。

 

 

目を通していただきありがとうございました。

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