還暦からの再起動

お料理レシピ、時々、遠距離介護や病気との付き合いなども。人生の下りを楽しむ還暦女子の日常です。

関西人の実力に圧倒される!-このフレンドリーさは何?

昨日も好天に恵まれた当地。

関西へ移住してお知り合いになれた友人2人と知り合いの個展に出かけました。

会場は、住宅街を抜けたカフェの一角。

開場は10時でしたが、せっかちな私たちは、30分も前に到着。

近くを散策して時間を潰すことにしました。

 

事の始まり

新緑のなかに鮮やかな色を見せるつつじ。

新鮮な空気を胸いっぱいに吸いこみながら歩いていると、前方に素敵な洋館が。

どうやら個人のお宅のようです。

ご主人らしき60代と思しき男性が、広い芝生に水遣りをしていました。

友人は、2人とも、大阪生まれの生粋の関西人。

 

このフレンドリーさは何?

洋館の前にさしかかり、ひとりの友人が、ご主人に急に話しかけました。

「大きな家やなぁ~!どないしてもうけたん?」急な展開にドギマギする私。

「そりゃもう、朝から晩まで働いてやな、儲けたんですわ」とご主人。

「いや~、ウチのお父さんも、朝から晩まで働きはったけど、こんなごっつい家、よう建てなんだわ・・」

そして、すぐさま、

「大将、ちょっと手見せてや~」と水遣りをしているご主人の片手をとって、

「ホレ、やっぱりや。なっ!金運線がクッキリ出とんねん」

「もう、儲ける運命やってんなぁ」と友人。

そこへ、もう一人の友人も加わり、

「ちょっとご主人、あの扉は何?玄関とはちゃうよなぁ。」と。

「ああ、あれはねぇ、物置ですわ」と応えるご主人。

「ええっ!ちょっと待ってよぉ~、物置にあんな立派な扉を付けてんのぉ?」と友人のテンションはまたまた上がり・・。

何だかんだの会話が続き、結局、ご主人は、

「家の中、見ます?かみさんいてますから、お茶でもどうですか。」というところまで。

えっ!!!

最初はハラハラしながら、そして笑いをこらえ、さらに、「何、この展開!」とあっけにとられた私。

 

これが関東(東京)だったら

この会話を、東京の標準語になおしてみると

「大きなお宅ですね。どのようにして儲けられたのですか?」

「それはもう、朝から晩まで働いて儲けたんです」

「そうですか、うちの主人も、朝から晩まで働きましたが、こんな大きな家は建てることができませんでした」

「ご主人、ちょっと手を見せていただけますか?」

「ああ、やっぱり、金運線がハッキリ出てますね」

「もう、儲ける運命だったのですね」

ここまで書いて、何だか英会話の教材のような?フレーズ(;´・ω・)

暗くて重く、ちっとも楽しくない!

でも、考えて見れば、東京の人は、そもそもこういう会話自体を交わさないように思います。

 

東京から関西のこの地に移住して5年あまり。

最初は、戸惑うこともありましたが、最近では、この関西の方のフレンドリーさ、ノリの良さ、陽気な気質に馴染んできたように思います。

東京での人付き合いは、相手に不快な思いをさせないよう、表現もオブラートに包み、嫌われないような気遣いが必要とされていたように思います。

もちろん、ひと口に関西と言っても、地域性もあり、また個人のキャラクターによっても違いますが、少なくとも私がここで接する関西の方は、良くも悪くもストレート。

笑わせ好きで、少々騒がしいけど憎めない。

私とこの文化との相性、決して悪くはなく、むしろ楽しんでいる自分を発見!です。

 

 

 

目を通していただきありがとうございました。

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