還暦からの再起動

お料理レシピ、時々、遠距離介護や病気との付き合いなども。人生の下りを楽しむ還暦女子の日常です。

2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

記憶の積み重ならない人を介護するということ

父の認知症。 今のところ軽度です。 物の置き場所や最近の出来事はすぐに忘れてしまうけれど、有り難いことに、一人で排泄や食事、着替えもでき、生活は何とか成り立っています。 ただ、時々、ぎょっとするようなことがあり、父親は確かに認知症なのだと、何…

遠距離介護、遠方の妹が介護する姉にすべきこと

近くに住む姉が、仕事をつづけながら両親の介護をするようになって3か月半。 姉は、休みの日は、母親の入院先と父親の高齢者マンションを訪ね、仕事のある日も、仕事帰りに父親の元に走るなど、体も心も、休まることがありません。 できることのすべてを尽…

介護にまつわる気持ちの揺らぎをコントロールする方法

母親が脳梗塞で倒れたのは、昨年12月の半ば。 両親と同じ市内に住む姉と、遠方の私での介護が始まりました。 両親の元に帰ったのは、3か月半で8回。 姉の負担に比べたら、私が担っている部分など、本当にごくわずか。 それでも、いつも両親のことが頭から…

両親の老後資金の運用はありか?

両親が、ご自分の老後の資金を運用しているという友人 昨日のことです。 実家を売却してつくったお金も、このままでいけばあと数年で底をつきそう。 今後の両親の生活資金が心配だと友人に話していたら、「資金を運用したら?」と友人の両親のことを話してく…

介護者を傷つける「トゲのある言葉」

それは、つい先日、母親が、胃瘻をつけることを決断した直後のことでした。 年老いて認知症もあり、冷静な判断が下せない父親。 結局、姉と私で決断し、父親の了解を得るというかたちで話しは進んでいきました。 「胃瘻をつけるとね・・」 「もし、つけなけ…

介護ストレスから身を守る。姉の場合

今年62歳になる姉は、昨年の3月末に長年勤めた会社を定年退職し、4月から関連会社に再就職しました。 それまでの管理職という立場を離れ、肩の荷を下ろした姉は、さまざまなストレスかあら解放され、純粋に仕事そのものを楽しんでいたようです。 そして、再…

父親の通帳やカードの管理は可能か?

姉と、今後のお金の見通し、つまり、このままでいけば、自宅の売却でできた現金も、6~7年、早ければ5年ほどで底をつくことを話しました。 仕事をもちながら、日々、介護に奮闘する姉は、金銭的な見通しについて具体的に考えたことはなかったそう。 「そ…

胃瘻の母と要介護の父が共に暮らせる施設、そのお値段は?

サービス付き高齢者住宅に居住する要介護1の父と、胃瘻をつけ寝たきりの母親の今後の生活。 もしも、母親が老健や特養に入所したとすると、二人の費用は高額となり、自宅を売却してできた貯金も、数年(多分6~7年)で底をついてしまうことがわかってきま…

老健、特養に入所したら、いくらかかるの?

無事に実家の売却が決まり、やれやれと一息ついたところで、父親のタクシー代が月10万円と知って、にわかに父親の金銭管理が心配になった私。 今後、長期的にどれほどのお金が必要になるのかを調べてみました。 母親は、現在、回復期リハビリ病院に入院中。 …

月に10万円のタクシー代、父親のお金の管理をどうするか

気がつかないうちに、父親の口座残高が底をつき、急遽、自宅を売却することに。 これで、金銭的に多少のゆとりができると思っていましたが、新たな気がかりが発生。 それは、父親が一月に使うタクシー料金。 今月は、すでに10万円という金額になっています。…

母親への贖罪、それが父親を突き動かしているのか

寝ても醒めても母親のことが頭を離れない父親。 胃瘻をつくることが決まった当初は、「母さんには、生きてもらわなきゃならんからなぁ」と言っていたにもかかわらず、翌日になると、「胃瘻をすると、帰って来られないだろ」と否定的なトーンに。 気持ちが揺…

88歳の父、胃瘻が決まった母に「男としての責任を果たす」と言いだした

母親の胃瘻が決まって、一段落した気分。 友人とのお喋りに花を咲かせていたところへ、父親からの電話がありました。 沈んだ声で、「母さんはどうなんだ?大丈夫かな?」といつもの第一声。 胃瘻をしても、ここには帰って来られないだろ? 「うん、大丈夫。…

こっちはどうだ?もうひとつの「しくじり先生」

他人のお財布から1万円抜きとり、懲戒免職となった「しくじり先生」。 「魔が差す」「バレないだろう」という、あまりにもお粗末なその心根に、なぜか激しく共感し、彼のその後の人生に思いを馳せて哀切の年を禁じ得ない私。 そして、フト、「こっちの場合…

正真正銘「しくじり先生」に密かにエールを送る

昨日、友人とおしゃべりしていたら、 もう、「ずいぶん昔のことなんだけどね」と前置きし、 「その時、中学校の先生がね、エライことになってたのよ」と話し出しました。 赤の他人の「エライことになったばなし」は、やっぱり蜜の味。 思わず食いつく私。 そ…

胃瘻をめぐり揺らぐ家族、胃瘻を決断する

胃瘻をつくって、ほぼ寝たきりのまま長期間、命を長らえさせることが果たして母親の幸せにつながるのか、 かといって、胃瘻をつくらず在宅ケアに切り替えることは困難。 そんな状況のなかで、気持ちが二転三転する私たち家族。 結局は、「胃瘻をお願いしよう…

「胃瘻はしない」という選択はあるのか

胃瘻をするか否か、私たち家族に重大な決定が迫られました。 胃瘻をすれば、命を長引かせることはできるけれど、それは母親の幸せに本当につながるのか。 胃瘻をした後の母親の未来に明るい将来の姿を見出せないと感じた私たちは、「胃瘻はしない」という方…

胃瘻を造った後の母親の未来

胃瘻を造ることを強く勧められた母。 「もろ手を上げて賛成!」とはならなかった私たち家族。 それは、胃瘻を造った後の母親の未来に、母の幸せ、希望があまり見えないと感じたからです。 胃瘻を造ったらお母さんどうなるの? 胃瘻を造った後の母親の将来を…

胃瘻を再度勧められる。医師の説明、家族の直観

回復期リハビリ病院へ転院後、インフルエンザ感染などトラブルが続き、嚥下機能がむしろ後退した感のあった母親。 その後、体調が持ち直し、嚥下機能を確認する検査を受けました。 バリウムを飲んだところ、気管への流入はなく、嚥下機能は保たれていること…

確執のあった父親と母親の看取りの話をする

どうなんだい?胃瘻っていうのは 母親が経管栄養をしたまま、在宅に戻って来ることは現実的には難しいと判断した父親は、「管を抜いて帰って来るのが一番なんだけどな」と呟くように言いました。 そして、「胃瘻があるっていうけど、どうなんだい?胃瘻って…

経管栄養が必要な母、在宅に戻ってこられるの?

さてさて、にわかに胃瘻の可能性が浮上した母親。 「食べられるようになれば、抜くことも簡単にできますから」とのことでしたが、しかし、これから命ある限り、胃瘻による経管栄養が必要になるかも知れません。 母親の帰りを一日千秋の思いで待ちわびる父親…

このタイミングで胃瘻の話し?早すぎやしませんか?

脳梗塞で倒れた母親は、約40日間の急性期病院での治療を終え、回復期リハビリ病院に転院しました。 急性期病院で40日間、点滴につながれ、ほぼ寝たきりの生活を余儀なくされた母親は、寝返りもできず、排泄はオムツ。 ただ、食事は基本、鼻から入れたチュー…

取り壊しが決まった実家から何を引き取るか

父親のgoサインの元、早急に実家の売却に向けて動きだした私たち。 不動産屋さんが決まり、上物の家は解体し、更地にして売り出すことになりました。 不用品の廃棄、家の解体に関しては、不動産屋さんが業者を紹介して下さるとのこと。 業者の方が作業を始め…

DV夫と妻の最晩年、その絆の強さに驚く

根はとても優しい父ですが、若いころから感情のコントロールが苦手な人で、よく母親に当たっては、母を怒鳴りつけていました。 それに加えて、大の酒好き。 お酒を飲むと、毎晩、長々と独演会。父親の機嫌をそこねないよう、幼いころから私たち姉妹は、それ…

おしゃべりが聞こえる女性部屋、静まり返る男性部屋

乳癌の手術のために入院したのは とある大病院の混合病棟。 私は、みなさん乳癌の治療を受けている4人部屋の一員となりました。 メンバーは、70代、60代、50代、そして30代と年齢の異なる面々。 初発で初めての手術を受ける人もいれば、再発治療のための入…

移住後の暮らしに自分たちの価値観を持ちこまない

昨日は、穏やかなお天気に誘われて、外出。 市内のうどん屋さんで、お昼ご飯をいただきました。 そのお店は、全国展開のチェーン店ではなく、市内に3店舗を構えるセルフ方式のうどん屋さん。 お出汁と揚げたての天ぷらが美味しくて、お気に入りのお店のひと…

父親に実家の売却をもちかける

父親が、ネットで大量の骨董を買いこみ、気づいたら父親の口座はほぼ残高ゼロ。 当座の生活のみならず、今後の両親の生活をどのように組み立てるべきか、根本的に見直さなければならない状況となりました。 姉と父親との約束 これほど早く貯金がなくなってし…

看護師さんへ。クレームではなく、お願いです。

急性期病院での出来事 それは、脳梗塞で倒れた母親が、急性期病院の神経内科に入院していたときの出来事です。 その病院は、ベッド数600床の中核病院。公立の病院として、市民が信頼を寄せる医療機関のひとつ。 病棟には、母親と同様、意識がはっきりしなか…

ただいま社会実験中(笑)乳癌術後の温泉でどうなった?

乳癌の温存手術を受けてから、3か月が過ぎました。 「術後の放射線治療は省略でOK」との診断で、すっかり傷そのものは治癒。 自分でも、普段は乳がんの手術を受けたことを忘れている日々です。 手術前に心配だった温泉通い 手術前、少々心配なことがありま…

遠距離介護、夫の存在

昨年末に母親が脳梗塞で倒れて以来、この3か月間で計8回、片道5時間の道のりを帰省しました。 ほとんど私一人の帰省。夫は、2匹のわんこたちとお留守番。 通うのは私ひとりのだとしても、夫にも多大な影響が及び、また夫の支えなくしては、乗り切れない…

実家への愛着、姉妹の温度差、溝を越えて

両親の老いが大きなうねりとなって現れるその直前に、近くに住み、両親のサポートをしてくれていた姉と、実家の「家」について、話し合ったことがありました。 ゴミ屋敷と化した実家 母親が、次第に家事ができなくなり、日々の食事にも困るようになって入居…