親の老い・介護
バランスを崩して転倒 脳梗塞で回復期リハビリ病院に入院中の母を、毎日のように見舞っていた88歳の父。 変形性膝関節症で両足が不自由ながら、杖を頼りに病院と高齢者マンションをタクシーで往復していました。 体力の弱った父。連日出かけていたら、きっと…
先日、叔父を見舞い、その足で母の入院先に向かい、帰りに姉と父で夕食を共にしたときのことです。 母は、あまり運動機能の回復は見られないものの、意識はかなりハッキリしてきました。 帰り際には、父の手を握り、 「お父さん、来てくれてありがとうね。身…
母が脳梗塞で倒れた当初の、88歳になる父の狼狽ぶりは、想像を超えるものでした。 ベッドサイドで母の手を握っては涙ぐむ父。 初めて見た父の涙でした。 一日に何度も娘たちのもとに電話をかけ、「母さんは大丈夫なんだろうか」「母さんは、どうなんだ?」と…
昨年12月に脳梗塞で倒れた母。 その後2月に回復期リハビリ病院に転院し、胃瘻をつけて、現在も入院中です。 摂食訓練を受け、調子の良いときで7割ほど食べられるようになりました。 身体機能の回復はほとんどみられずませんが、意識レベルはかなり改善。 …
先日帰省した時のこと。 午後、姉夫婦、父親の3人と、母親の入院する病院で合流。 病室の母を見舞った後、早めの夕食を共にすることになりました。 ビッグカツ定食を注文 入ったのは、父親の指名によるトンカツの専門店。 父は、座るなり生ビールを注文し、…
先日は、母親の84回目の誕生日。 ベッド上ではありましたが、本当にささやかなお祝いをしてきました。 しばらくぶりに会った母は、明らかに意識レベルが改善。 会話らしい会話ができるようになっていました。 昨日の最良のプレゼントは、若いころの写真 一緒…
実家の土地を売却処分するため、家の解体が始まりました。 解体業者に引き渡す前に、ゴミ、不用品の類いを処分しなければなりません。 3年前にサービス付き高齢者住宅に転居するまで、約50年近く暮らしていたその家は、まさにゴミ屋敷でした。 恐くて中身が…
父の認知症。 今のところ軽度です。 物の置き場所や最近の出来事はすぐに忘れてしまうけれど、有り難いことに、一人で排泄や食事、着替えもでき、生活は何とか成り立っています。 ただ、時々、ぎょっとするようなことがあり、父親は確かに認知症なのだと、何…
近くに住む姉が、仕事をつづけながら両親の介護をするようになって3か月半。 姉は、休みの日は、母親の入院先と父親の高齢者マンションを訪ね、仕事のある日も、仕事帰りに父親の元に走るなど、体も心も、休まることがありません。 できることのすべてを尽…
母親が脳梗塞で倒れたのは、昨年12月の半ば。 両親と同じ市内に住む姉と、遠方の私での介護が始まりました。 両親の元に帰ったのは、3か月半で8回。 姉の負担に比べたら、私が担っている部分など、本当にごくわずか。 それでも、いつも両親のことが頭から…
両親が、ご自分の老後の資金を運用しているという友人 昨日のことです。 実家を売却してつくったお金も、このままでいけばあと数年で底をつきそう。 今後の両親の生活資金が心配だと友人に話していたら、「資金を運用したら?」と友人の両親のことを話してく…
それは、つい先日、母親が、胃瘻をつけることを決断した直後のことでした。 年老いて認知症もあり、冷静な判断が下せない父親。 結局、姉と私で決断し、父親の了解を得るというかたちで話しは進んでいきました。 「胃瘻をつけるとね・・」 「もし、つけなけ…
今年62歳になる姉は、昨年の3月末に長年勤めた会社を定年退職し、4月から関連会社に再就職しました。 それまでの管理職という立場を離れ、肩の荷を下ろした姉は、さまざまなストレスかあら解放され、純粋に仕事そのものを楽しんでいたようです。 そして、再…
姉と、今後のお金の見通し、つまり、このままでいけば、自宅の売却でできた現金も、6~7年、早ければ5年ほどで底をつくことを話しました。 仕事をもちながら、日々、介護に奮闘する姉は、金銭的な見通しについて具体的に考えたことはなかったそう。 「そ…
サービス付き高齢者住宅に居住する要介護1の父と、胃瘻をつけ寝たきりの母親の今後の生活。 もしも、母親が老健や特養に入所したとすると、二人の費用は高額となり、自宅を売却してできた貯金も、数年(多分6~7年)で底をついてしまうことがわかってきま…
無事に実家の売却が決まり、やれやれと一息ついたところで、父親のタクシー代が月10万円と知って、にわかに父親の金銭管理が心配になった私。 今後、長期的にどれほどのお金が必要になるのかを調べてみました。 母親は、現在、回復期リハビリ病院に入院中。 …
気がつかないうちに、父親の口座残高が底をつき、急遽、自宅を売却することに。 これで、金銭的に多少のゆとりができると思っていましたが、新たな気がかりが発生。 それは、父親が一月に使うタクシー料金。 今月は、すでに10万円という金額になっています。…
寝ても醒めても母親のことが頭を離れない父親。 胃瘻をつくることが決まった当初は、「母さんには、生きてもらわなきゃならんからなぁ」と言っていたにもかかわらず、翌日になると、「胃瘻をすると、帰って来られないだろ」と否定的なトーンに。 気持ちが揺…
母親の胃瘻が決まって、一段落した気分。 友人とのお喋りに花を咲かせていたところへ、父親からの電話がありました。 沈んだ声で、「母さんはどうなんだ?大丈夫かな?」といつもの第一声。 胃瘻をしても、ここには帰って来られないだろ? 「うん、大丈夫。…
胃瘻をつくって、ほぼ寝たきりのまま長期間、命を長らえさせることが果たして母親の幸せにつながるのか、 かといって、胃瘻をつくらず在宅ケアに切り替えることは困難。 そんな状況のなかで、気持ちが二転三転する私たち家族。 結局は、「胃瘻をお願いしよう…
胃瘻をするか否か、私たち家族に重大な決定が迫られました。 胃瘻をすれば、命を長引かせることはできるけれど、それは母親の幸せに本当につながるのか。 胃瘻をした後の母親の未来に明るい将来の姿を見出せないと感じた私たちは、「胃瘻はしない」という方…
胃瘻を造ることを強く勧められた母。 「もろ手を上げて賛成!」とはならなかった私たち家族。 それは、胃瘻を造った後の母親の未来に、母の幸せ、希望があまり見えないと感じたからです。 胃瘻を造ったらお母さんどうなるの? 胃瘻を造った後の母親の将来を…
回復期リハビリ病院へ転院後、インフルエンザ感染などトラブルが続き、嚥下機能がむしろ後退した感のあった母親。 その後、体調が持ち直し、嚥下機能を確認する検査を受けました。 バリウムを飲んだところ、気管への流入はなく、嚥下機能は保たれていること…
どうなんだい?胃瘻っていうのは 母親が経管栄養をしたまま、在宅に戻って来ることは現実的には難しいと判断した父親は、「管を抜いて帰って来るのが一番なんだけどな」と呟くように言いました。 そして、「胃瘻があるっていうけど、どうなんだい?胃瘻って…
さてさて、にわかに胃瘻の可能性が浮上した母親。 「食べられるようになれば、抜くことも簡単にできますから」とのことでしたが、しかし、これから命ある限り、胃瘻による経管栄養が必要になるかも知れません。 母親の帰りを一日千秋の思いで待ちわびる父親…
脳梗塞で倒れた母親は、約40日間の急性期病院での治療を終え、回復期リハビリ病院に転院しました。 急性期病院で40日間、点滴につながれ、ほぼ寝たきりの生活を余儀なくされた母親は、寝返りもできず、排泄はオムツ。 ただ、食事は基本、鼻から入れたチュー…
父親のgoサインの元、早急に実家の売却に向けて動きだした私たち。 不動産屋さんが決まり、上物の家は解体し、更地にして売り出すことになりました。 不用品の廃棄、家の解体に関しては、不動産屋さんが業者を紹介して下さるとのこと。 業者の方が作業を始め…
根はとても優しい父ですが、若いころから感情のコントロールが苦手な人で、よく母親に当たっては、母を怒鳴りつけていました。 それに加えて、大の酒好き。 お酒を飲むと、毎晩、長々と独演会。父親の機嫌をそこねないよう、幼いころから私たち姉妹は、それ…
父親が、ネットで大量の骨董を買いこみ、気づいたら父親の口座はほぼ残高ゼロ。 当座の生活のみならず、今後の両親の生活をどのように組み立てるべきか、根本的に見直さなければならない状況となりました。 姉と父親との約束 これほど早く貯金がなくなってし…
急性期病院での出来事 それは、脳梗塞で倒れた母親が、急性期病院の神経内科に入院していたときの出来事です。 その病院は、ベッド数600床の中核病院。公立の病院として、市民が信頼を寄せる医療機関のひとつ。 病棟には、母親と同様、意識がはっきりしなか…