こっちはどうだ?もうひとつの「しくじり先生」
他人のお財布から1万円抜きとり、懲戒免職となった「しくじり先生」。
「魔が差す」「バレないだろう」という、あまりにもお粗末なその心根に、なぜか激しく共感し、彼のその後の人生に思いを馳せて哀切の年を禁じ得ない私。
そして、フト、「こっちの場合は?」と頭をかすめた「しくじり先生」がいらっしゃいました。
こちらの方も、管理職にあった方だったように記憶しています。
女子更衣室に、マイクロカメラを設置して盗撮。
それがひょんなことからカメラの存在がバレ、こちらの方にも重い処分が。
どのようなストレスがあったのかは存じませんが、こちらの「しくじり先生」も、一度の成功によって味をしめ、「バレなきゃいいや」がどんどんエスカレートしていったようでした。
同じ「バレなきゃいいや」ではありますが、こちらはどうも理解が困難。
お財布から1万円抜きとって御用になった「しくじり先生」の場合は、言うことをきかない生徒、対応の難しい父兄、授業に終われる日々、部活の大会が迫ってくるプレッシャー、上司との軋轢、ひょっとしたら家庭でのゴタゴタ、そんなてんこ盛りになったストレスも、パチンコ屋に一歩足を踏み入れれば、すべてを忘れられる。
そのための軍資金がどうしても欲しい・・・。
良し悪しは別にして、これは大いに理解ができるのですが、盗撮しくじり先生の場合は、1ミリも理解、共感が困難。
部下の女性に上司として指示を出しながら、一方でその女性の下着姿を思い浮かべていたとしたら、それはちょっとね、理解不能を超えて、生理的に限界です。
ただ、信頼を一瞬で失い、老後の生活の備えである退職金も掴む前に掌から零れ落ちていったとしたら、何ともお気の毒。
理解はできないとしても、やはり、哀切の年を禁じ得ないのであります。
私も含めて、イロイロある「バレなきゃいい」。
この年まで生きてくると、私も夫も、お互いに、「バレなきゃいい」にまみれております。
これが、ひょっとして「世渡り」ということでしょうか?
それにしても、「盗撮しくじり先生」の話し。
「全く理解できない」という私に、夫はこう言いました。
「ボクも理解できない、どうして『しかるべき場所』に行かなかったんだろう。そんなことしなくたって、良かったのに」。
う~ん、そう来たか!それはそれで、フクザツです(笑)。
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