ときには、スケールの大きい話しをしよう!
昨日は、地元で月1度開催される里山のお掃除の日。
ふるさとの自然を愛してやまない若きリーダーたちが中心となって立ちあげたボランティア団体に参加させていただいてから4年余り。
中心となって活動しているのは、30代の3人のお子さんのお母さん。
彼女の「ふるさと愛」に感銘を受け、お手伝いをさせていただいています。
そんな我がリーダー。
昨日は、浮かない顔で、あるメンバーに相談をもちかけていました。
相談相手のAさんは、60代後半の男性。
私と同じ移住組で、彼も私と同様、彼女たちの姿勢に感銘を受け、お手伝いをかって出てくださっています。
リーダーの相談というのは、ボランティア団体を統括する役所の担当者とうまくコミュニケーションがとれないという悩み。
役所内の移動で、新しく着任した担当者は、電話連絡しても不在のことが多く、折り返しの電話もなく、何となく避けられているようで困っているとのこと。
早急に決めなければならない案件もあり、リーダーは困っているようでした。
ふむふむとリーダーの話しを聞いていたAさん。
「移動したばかりで、余裕がないんやろうなぁ・・」と理解を示しつつ、「しかしなんやなぁ」とひときわ大きな声で続けました。
「そもそもこの活動は、この地域の自然を大切に守って子供たちに伝え、残していこうっていう趣旨で始まったこと。そして、〇〇さん(リーダー)は、この里山の森の精としてのシンボル的存在なんよ。40年、50年経って、白髪が生えて真っ白になったら、ますます存在感は増すやろなぁ~。そんで、今来てる子供たちも、おっちゃん、おばちゃんになって、子どもやら、孫たちを連れて、この里山に遊びに来る。時代が変わっても、先人から受け継いだ里山をきちんと手入れして、残すべき大切な自然を残す。我々が死んでも、ここの人間の暮らしを守っていく。そういう、息の長い、スケールの大きな話しなんよ。そう思うたら、役所の新しい担当者がどうやこうやって、そんなんどうでもええ話しやわなぁ。そう思わん?」
そんなやりとりのなかで、リーダーに笑顔が戻り、
「そうやねぇ。まぁ、焦らんと、ちょっと様子見ますわ」と応えていました。
翻って自分のことを考えてみると、
「冷蔵庫のなかのあれを食べなくちゃ賞味期限が切れちゃう」とか、「明日は生ごみを出す日だから忘れないようにしなくちゃ」とか、視野が驚くほど狭くなりがちなことに気づかされました。
視野が狭くなると、些細なことが気になって、不安になるものですね。
目の前のことも大切だけれど、時にはスケールの大きな話しをして、歩む方向を見定めておくことはとっても大切。
過去のことより、そして、今のことより、遠い未来を思い描くこと。
目先のことばかりに視野が固定されないよう、スケールの大きな話しができる自分でありたいと思います。
目を通していただきありがとうございました。
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