還暦からの再起動

お料理レシピ、時々、遠距離介護や病気との付き合いなども。人生の下りを楽しむ還暦女子の日常です。

またまた、スーパーで事件は起こっていた。結局、ナイスなおっちゃんになれなかった。

先日、セルフのうどん屋さんで、3歳の女の子が、うどんのつゆを自分でつけるつけないをめぐって、大号泣。

その顛末を、記事にしました。

yuuhinooka.hatenadiary.com

 

そして、本日、スーパーマーケットで、入店からレジを終えるまで、お子さんの店内に響き渡る悲鳴に近い泣き声を聞き続けるという出来事に遭遇しました。

 

 

それは、11時を少し過ぎたころ。

あるスーパーに買い物に立ち寄ったところ、入店直後からお子さんの泣き声が聞こえていました。

「子供が泣いてるけど、そのうち泣き止むだろう」と買物を続けていましたが、泣き声は小さくなるどころか、時折悲鳴に近いものが。

どうやらお肉売り場から聞こえてきます。

 

ちょうど、豚肉が欲しかったこともあり、肉売り場に近づいてみると、いました!泣き声の主。

アンパンマンのカートに身をよじるように座っていた彼女は、1歳半から2歳ぐらいの小さな女の子。

カートを押しているのは、たぶんお母さん。

さほど生活に疲れた雰囲気はなく、20代後半から30代と思しき、地味な印象の女性でした。

 

「あらあら・・。お母さんも大変だな」と、そんな気持ちでいたのですが、どうも様子がおかしい!

このお母さん、子どもがぐずって泣いているというのに、全く意に介さぬ様子で、両手にお肉のパックを持ち、左右の商品を見比べてじっくりと品定めしているのです。

 

「どうしたの?」と声をかけるでもなく、子どもに目をやるでもなく、子どもが泣いているのが聞こえていないのではないかと思うほど、表情ひとつ動きません。

そして、泣く我が子と周囲への気兼ねから、買物を手早く済ませようという気配もなく、お肉の次は、ソーセージの品定め。

お子さんは、身をくねらせ、店内に響き渡るような声で泣くばかり。

どんなに泣いても、お母さんは全くお子さんに関わる様子はありませんでした。

 

お客さんやスーパーのスタッフは、みな、時折、チラッと視線を送りながらも、何でもない素振りをして買物や作業を進めていましたが、きっとお客さんは、泣き叫ぶお子さんがかわいそうで、「一刻も早くこの場を立ち去りたい」そんな気持ちになっていたと思います。

レジを終えたお客さんの誰もが、帰り際に泣き声の方向を振り返っていました。

 

育児に疲れているのかな?

もう、お母さんもいっぱいいっぱいなのかな?

いろいろ思うことはありましたが、育児疲れならば、お母さんの表情がもっと険しくてもいいはず。

イライラするのならば、子どもを叱ってもいいはず。

でも、そのどちらもなく、まるで子供の存在を完全に切り離しているよう。

これは、ひとつのネグレクト?

そんなことも思いましたが、ネグレクトならば、自宅に置いて買物に来るはず。

連れてきているということは、そうでもないのかな?

 

こんなに身体中で、今あるすべてを出し切り、涙と鼻水で訴えているのに、助けを求めているのに、お母さんからも、誰からも何の反応も得られないお子さんの気持ちを思うと、お子さんが不憫でなりません。

こんな辛いことが、あっていいものか・・。

 

あれこれ思いつつ、さて、どうするか。

先日のうどん屋のおっちゃんのように機転を利かせられたら良かったのですが、結局、その場を離れることしかできませんでした。

 

それは、

声をかけて、ますますお子さんに泣かれるのではないかと不安に思ったこと。

ヘタに声をかけて、「どうしてこんなに泣かせるの?」とお母さんを非難しているように受け取られてはいけないと思ったこと。

周囲のお客さんやスタッフの視線が集まることにプレッシャーを感じたこと。

そんな、つまらない、いくつかの気がかりがあったからです。

 

ひょっとして、大阪のおばちゃんなら、

「どないしたん?アメちゃんやろか?」と何気なく声をかけたかもしれません。

 

あれからお母さんと女の子はどうなったんだろう?

昨日は、そんなことがずっと頭から離れませんでした。

それにしても不思議なお母さん・・でした。

 

 

目を通していただきありがとうございました。

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