店主の善意がどうぞ生かされますように!まるかつ無料食堂の試み
「もしとうしても、お腹がすいても、お家にお金がないときや・・」(
原文ママ)で始まる張り紙がお店の壁や看板に貼られたそうです。
店主からのメッセージはこちら。
張り紙のメッセージは、平易な文字と文章。
お子さんが読めるように配慮されているのがわかります。
例えば、給食のない土曜日や日曜日、お腹を空かせて通りかかった店の前で、
「店長のおごりでコソッと無料」
「お腹いっぱい食べてもらいます」
そんな文章が目に入ったら、空腹を抱えた子どもはきっと天にも昇る気持ち。
どれほど嬉しいことか、想像しただけで胸が熱くなります。
例えば子供の誕生日。
せめてこの日だけはお腹いっぱい食べさせたいと思っても、それもできない現実に自分を責め、申し訳なさと不甲斐なさで胸の潰れる思いを抱いている親御さんもいらっしゃるでしょう。
そんなとき、この張り紙が目に入ったら、本当に救われるような気持ちになるのではないでしょうか。
しかも、「出世払い」。「忘れてもかまわない」。「世の中お互いさま」。
こんな夢のようなことがあってもいいのかと思えるほどです。
実は、店主の方は、以前に、お金のない方に無料でお弁当を差し上げていた体験をお持ち。
でも、どうやら相手の方が善意に甘え?要求がエスカレートするという苦い体験がおありのようです。
そんな失敗があっても、めげることなく、今回の試みをスタートさせようという店主のお気持ちを思うと、「どうしてもやらずにはおられない」という強い意志を感じます。
ただ実際に行動に移すとなると、決してたやすいことではないはず。
自分が店主だとしたら、
・売名行為だと受け取られはしないか、
・希望する方の電話が殺到しないか、
・本当はお金があるのに、偽る人もでてくるのではないか
・普通のお客様に迷惑がかかるのではないか
・他の飲食店に迷惑がかかるのではないか
・お店全体の採算が合うのだろうか
・逆に誰も希望する人がいないかも知れない
・自分がひとり行動を起こしても、貧困の問題は何も解決しないのではないか
などなど、「できない理由」「やらない理由」を探し出して、「考えたけれど、やっぱり難しい、ムリ」という地点に自ずと着地してしまうような気がします。
こうした試みは、店主の善意と、必要としそれを受け取る側の良心、そしてそれを見守る人々の善意やモラルが揃ってこそ、うまくいくものですね。
このお店が傍にあったなら、せめて足しげく通って応援するのに・・。
そんなことを思いつつ、目を通したひとつの記事でした。
目を通していただきありがとうございました。
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