目指すは「なんとめでたい大往生」。近くにアパートを借りて通い介護の始まりです。
本当にご無沙汰してしまいました。
先月末、「お姉さんを助けてあげて」というメッセージをいただいたのが、昨日のことのようでもあり、ずいぶん昔のようでもあり・・。
あれから、父親の体調は、下り坂。
先月29日に、腰を捻ったのが最初のサイン。
有料老人ホームに入所中の母親との面会中に、少々無理な体勢で母親に手を差し出した父。
その日から腰痛が始まりました。
「軽いぎっくり腰かな?」そんな程度で、受診もせず、手持ちのロキソニンとシップで様子を見ていました。
朝の起床時が一番つらいようで、高齢者サービス付き住宅で独り暮す父は、ヘルパーさんに手伝ってもらいながら、何とか生活していました。
「日にち薬だな」そう呟いていた父でしたが、腰痛が楽になった後、太ももからふくらはぎにかけての痛みが出るようになりました。
もともと、30年も前から、変形性関節症で脚の痛みと付き合ってきた父は、「腰を痛めた後遺症だな」と。
周囲も、1週間もすればよくなるだろうと思っていましたが、さにあらず。
痛みは日に日に増すばかりで、だんだんと食欲もなくなってきました。
ベッドの上で横になり、電気敷毛布で温めていると全く痛みを感じないとのこと。
昼間は痛みに悩まされながらも、夜はよく眠れるのが救いでした。
そして、かかりつけ医から紹介状をもらい、予約を入れて待つこと1週間。
先日、やっと総合病院の整形外科を受診。
結局、今年の4月末、タクシーから降りた時に尻もちをついて腰椎にひびが入り、その周囲の組織が傷ついて、それが今回炎症を起こして神経を圧迫しているのだという診断。
腎機能がやや低下している父に、これ以上ロキソニンの投与はリスクが高いということで、カロナールとリリカが処方されました。
このリリカというお薬、即効性は期待できないとのこと。
そして、「めまい、ふらつき、意識消失」などの副作用が高齢者の場合は強く出ることがあるそうで、成人の通常の投与量の1/3からのスタート。
1週間後に、投与量調整のため、再受診となりました。
今の父の状況はというと・・。
起きて車椅子に乗っているだけでじんじんと痛むようで、食欲は低下。
食事量は、毎食1/2から1/3程度。ここ1~2週間で痩せが目だってきました。
すぐに横になりたがり、起きていることができません。
トイレの移乗も辛く、終日リハビリパンツ使用。
おかげさまで、意識の低下はなく、普段の会話には支障はありませんが、あれほど行きたがっていた「母親との面会」も、口にしなくなりました。
少し、物が飲みこみにくいようにも感じます。
体力、意欲ともに、低下しています。
さてさて、姉は、「困った、このままじゃ、寝たきり一直線だよ」と。
ただ、起きれば痛くなることがわかっているのに、それでも「車いすに乗っていて」とは言えない気持ちになります。
あと数か月で90歳。
筋力も腎機能も、背骨も、嚥下機能もすべてにわたって耐用年数ギリギリの身体。
広い意味で、緩和ケアが必要な時期に入っているようにも思えます。
これからは、なるべく痛いこと、苦しいことは避け、気持ちの良いことをたくさん・・。
リリカが効果を発するまでまだ時間がかかりそう。
でも、父の老化は待ったなし。
そんなせめぎ合いの日々を送っています。
「老衰がいいなぁ・・」
一昨年の誕生日、父がそう言ったのをはっきり覚えています。
もしもこのまま、食事が摂れなくなって、寝たきりになっても、入院はせず、大往生を見守りたいと思います。
「なんとめでたい御臨終」という本があったような記憶があります。
父も、「なんとめでたい大往生」で逝かせてやりたい。
だんだんと枯れ木のようになっていきつつある父をみて、そう思っています。
どうやら、父の介護は、新しい局面を迎えたようです。
400キロも離れた場所では、何ともし難く、父の暮らす場所の近くにアパートを借りて、しばらくは通いで介護することにしました。
夫と2人、わんこも連れての移動です。
すでに両親を亡くしている夫も、介護に参戦。
ペットOKの手頃な物件が見つかったのも、本当にラッキーでした。
アパートの引き渡しは年明け。
明日からしばらく、私だけひとりで父の元とホテルの往復の日々です。
またしばらく更新が滞ると思いますが、ボチボチブログは続けていけたらと思っています。
寒さが一段と厳しくなってきました。
どうぞ、皆さま、お風邪など召されませんように。
まずは、近況のご報告まで。