還暦からの再起動

お料理レシピ、時々、遠距離介護や病気との付き合いなども。人生の下りを楽しむ還暦女子の日常です。

「大人世代」。人生を着こなすことと、ファッションを着こなすこと。

通い介護を終え、さぁ明日は自宅へと眠りについた夜半の突然の体調の変化。

夫と私、二人同時に、なんと、ノロウイルス感染症を発症。

そういえば、具合が悪くなる30時間前に、生牡蠣と帆立のお刺身をいただいたことを思い出しましたが「後の祭り」。

幸いにも、3日間でほぼ完治しましたが、これまで牡蠣にあたったことがない私は、生牡蠣を完全に軽く見ておりました。反省です。

というわけで、何となく気勢の上がらぬ数日間を過ごしていましたが、やっと復調しました。

 

さて、今日は、「人生を着こなす」というお話し。

実は、ここ最近、「ファッション」に関心を向けることの多い日々。

ファッション情報でよく目にするのは、「こなれ感のある着こなし」「こうするとこなれた感じになる」というワーディング。

ファッションについては、「浦島太郎」というよりも、全くの初心者に近い私は、そもそも「こなれ感」とは何ぞやというところから?マークがぼんやりと点灯しています。

何となくわかる感じもするのですが、どうもイメージが漠然としているではありませんか。

グーグル先生にお尋ねしてみると、「こなれ感」というのは、着慣れている雰囲気のことを指すらしい。

 

ははぁ・・、着慣れている雰囲気ねぇ。。

「今日は、娘のスーツを急遽、借りてきました」感ていうのはNGですね。

「ワタクシ、今日は、ハイブランドのスーツでまいりました。服に着られております」っていうのもNGですね。

あくまでもその人の雰囲気に馴染み、ごく自然に服がその人の一部と化し、服がそっと主役である人を光らせる。そんな装いを、「こなれた着こなし」というのかも知れません。

 

ということは、服のパワーに負けずに、着こなす人間側の力も必要かも。

何かに怯えていたり、不安に苛まれていたり、しんどい気持ちを抱えていたら、服をステキに着こなすことはできないような気がします。

「なるほどね・・。だからファッションは、生き方そのものなんだ」と勝手に納得。

 

それで、具体的な誰かをイメージしてみたくなり、思い浮かんだのが、ナント!1941年生まれの島田順子さん。

「すっかり大人世代」の彼女です。

世界に名だたる服飾デザイナーとしてご活躍の方ですから、参考にするにはチト、ハードルが高いような気がしますが、とにかく何といってもあの大迫力のヘアスタイル、チノパンもミニスカートも、ショートパンツも、光る服も透ける服も、ミンクも爬虫類も、すべて自分流に着こなし、何を着てもサマになる。

特別、モデルさんのような体格に恵まれているわけではないけれど、何を着ても本当に魅力的。

 

彼女をみていると、服を着こなすのに必要なのは、ファッションのテクニックを超えた、着る側の人間の、どしっとした安定感と自信のようにもみえてきます。

ということは、大人世代のファッションは、着る側の人間が、人生そのものにこなれていないと、本当の着こなしはできないのかも。

肌の張りや艶に助けられていた若いころとは違ったファッションとの付き合い方を、つらつらと考えています。

 

 

目を通していただきありがとうございました。

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