オシャレに必要なのは、体力と気力、決断力。試着室を出たら、1歳老けた?
ネットでの洋服のお買い物には、サイズの失敗がつきものですね。
その点、ユニクロやGUは、店頭で試着して買えるのが魅力です。
両親の元への通い介護。そのささやかな楽しみは、近くのユニクロ・GUでのお買い物。
先日も、行ってまいりました。
お目当ては、ジーンズ。
ここ数年のシーンズの進化は目覚ましいものがあり、ジーンズにこそ、オシャレのセンスが最も現れるとか。
そんなファッション誌からの情報を得て、「神ジーンズ」とまで噂されているハイウエストなストレートジーンズに会いに行ってきました。
問題は、サイズでございます。
ある、ファッションコーディネーターさん曰く、オシャレであることの必須条件は、自分の身体にジャストフィットする服を身に着けること。
そして、もちろん試着は必須。普段のサイズがMだとしたら、できればSとLの計3点は試着してみるべきだと力説。
さすがに、どう見てもLは大き過ぎるとしても、お教えに従い、ネイビーのSとMサイズを手に、イザ、試着室へ。
日曜日ながら、開店直後のこの時間帯は、まだ比較的お客さんは少なく、試着室もガラガラ。
狭いスペースのカーテンを閉め、まずは鏡で自分の全身を映してみて、もうビックリ。
試着室の白い壁が反射板となって、見えなくても良いところまで、バッチリ、スッキリ怖いほどに丸見え。
顔のくすみ、シワ、シミ、たるみがつぶさに映し出され、一瞬たじろぎ、息をのみつつ、いざ試着。
Sサイズは、脱ぎ着するときに、少々腰がひっかかるものの、エイ!と上げてしまえば、ウエストはジャスト。
Mは、脱ぎ着は楽だけれど、わずかに大きめ。
さてさて、sかMか。
決断を迫られた私。
試着は、「入る、入らないというサイズの問題だけではなく、きれいにラインが出ているかを見るんだった!」と思いだし、狭い試着室で、腰をひねってヒップを見る私。
身体が固いのか、腰のあたりがもはや攣りそうなのに、よく見えない!
もう一度Sを着ては身体をねじり、Mを着ては身体をねじり、狭い試着室で悪戦苦闘。
「フーッ」
慣れないことをしているせいか、この時点で、なんだかうっすら汗ばんできました。
「う~ん、悪くはないけど、ちょっとピッタリ来ないな」
そう思っていたところ、閃いたのは、「色違いを試してみたら?」とのアイデア。
このジーンズは、同じ色・サイズでも、そのジーンズごとの個体差があるとの口コミ多数。
それで、ブルーを試してみることにしました。
一度試着室を出て、ブルーのSとMを手に、再度チャレンジ。
ブルーのSは、ネイビ-のSに比べ腰のひっかかりもなくスムーズ。
「あらら、同じSでも違うんだ・・」と一人呟きつつ、またまた身体を捻る私。
せっかくだからとMも試着。
この時点で、うっすら汗ばむから、明らかな火照りを実感。
「あー、こりゃ、ブルーのSだな・・・」
疲れた私は、ここで手を打つつもりではありました。
ところが、「でもねぇ、ネイビーの方が手持ちのトップスには合わせやすいんだけど」と呟くもう一人の私。
結局、もう一度、自分が納得するために、再度、ネイビーを試着した私。
なんと、この日、7回目の試着でございました。
結局、ブルーのジーンズ、Sサイズ一本を購入するために要した時間は1時間。試着室に籠城すること30分以上。
狭い試着室では圧迫感もあり、待っているほかのお客様がいらっしゃらないかも気になるところ。
体力だけではなく、さまざまな気づかいをしながらの全工程で、どっと疲れが。
店の外で待ち合わせた夫は、顔を合わすなり、
「どうしたん?何だか疲れた顔になってるよ~」と。
そして、
「1本のジーンズを買うために、そんなにまでするなんて考えられないなぁ」とあきれ顔。
それにしても、オシャレに必要なのは、体力と気力、そして決断力。
試着室は、思っているよりもずっとエネルギーを必要とする場所でした。
ただ、自分の身体に合わないものを着続けるほどの時間はなく、これも自分を大切にするひとつの手段。
今度試着室に入るときには、もっと気合いを込めねばならないと実感しています。
目を通していただきありがとうございました。
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