還暦からの再起動

お料理レシピ、時々、遠距離介護や病気との付き合いなども。人生の下りを楽しむ還暦女子の日常です。

大学病院、「4月問題」をご存知か?

2年前に、8ミリの大腸ポリープが発見されました。

組織検査では良性。

1センチに満たないポリープゆえ、切除の必要はないものの、経過観察を申し渡されておりました。

 

そして、今年、内視鏡検査を受けたところ、当たり前ですが、やはり変わらず鎮座しておりました。

で、この2年間に、学会のガイドラインが変わり、現在では、8ミリであっても、「切除」が推奨されているとのこと。

 

この程度のポリープなら、外来での処置がむしろ一般的なようですが、乳癌でお世話になった大学病院に紹介していただいたところ、なんと、「2泊3日」の入院決定!

安全の上にも安全を期して切除するとのことです。

ここまできて、心変わりするのもかえって面倒。

素直にお世話になることにしました。

 

「3月の下旬か、4月の上旬、どちらにしますか?」

外来の医師の言葉にしばし考え込み、「3月でお願いします」と答えた私。

「4月の初めに大学病院に入院するのはできれば避けた方がいいよ」という友人の言葉が浮かんだからです。

 

その友人は、長らく大学病院に勤めていた医療者。

友人曰く、「4月初旬の大学病院は最悪。スタッフの移動と新人の受け入れで現場はシッチャカメッチャカ。ミスも起きやすいし、みんな疲れてカリカリしている」というのです。

そう言えば、数年前に4月初旬に大学病院に入院した夫。

新しい研修医は、実に頼りなさそう。

新人ナースは、先輩ナースについてゾロゾロ。

何を尋ねても、「すみません。ちょっと確認してきますんで、お待ちください」と要領を得ず、時に厳しい先輩の指導を受け、オロオロ。

「ああ、こりゃ、マズい時に入院しちゃったなぁ」と呟いていました。

同じ部屋だった入院患者さんは、後日外来でお会いしたときに、

「傷が何たってガタガタ。もうこの年だからいいんだけど、縫合したのは新人の先生。まっ、今更しょうがないんだけどね」と話していました。

 

どんなエキスパートも最初は初心者。

失敗を繰り返し、成長していくものですね。

ただ、やはり、こと、病気の治療に関しては、習熟したスタッフにお世話になりたいと思うのが正直なところ。

多くの場合病気は待ったなしですが、もし選択できるのなら、大学病院の4月はそれなりの事情を抱えていることを頭に置いておいても良いような気がします。

こんなハズじゃなかったと思わないためにも。

 

 

 

目を通していただきありがとうございました。

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