定食って単品の合算よりお安い。それが思いこみだったとわかった日。
昨日は、わんこのトリミングデイ。
待ち時間に、買い物とランチを済ませるのがいつもの過ごし方です。
温かいものが食べたくて、うどんのチェーン店に入りました。
私たちが入ったのは、開店後5分ほど。
驚いたことに、もう、10人ほどの方が列をつくっておられました。
注文の窓口の側には、かつ丼、親子丼などの丼物とうどんを組み合わせた定食のポスター。
「ああ、こんな定食もあるのね」そんな話しをしながら、注文の順番を待ちました。
そして、いつものとおり、かけうどんを注文し、これまたいつものとおり、鶏天をひとつ。
いつもなら、すぐに会計の順番が来て、テーブルに着き、食べ始めるというのに、昨日はなかなか列が進みません。
そのうち、60代後半の男性客と50代女性のスタッフの会話が聞こえてきました。
男性客のもつトレーのお皿を確認しながら、かつ丼〇〇円、かけうどん〇〇円とレジ打ちするスタッフ。
そのあと、スタッフが合計金額を告げると、
「僕は、これ定食で頼んだんやで。そないな値段すんの?」と男性。
「定食ゆうても、お値段はひとつづつなんです。ふたつでいくらとか、そうのではないんですよ」とここで丁寧な説明。
「フーン」と不満げな男性。そして、
「ほなら、かつ丼やめて親子丼にしとくわ」
このタイミングで男性客は、オーダーを変更しました。
困ったスタッフは、「かつ丼の注文、今から変更できますかぁ」と丼物担当のスタッフの声をかけました。
しばらくして、かえってきた返事は、
「もう、作ってもうたでぇ」というもの。
「いや・・、どうしましょ・・・」
「ほなら、もうええわ・・。」男性客は、少し納得がいかないような素振りでした。
そんなやりとりが、数珠つなぎのお客さんの前で繰り広げられ、会計はしばらくストップしたまま。
皆さん、空腹をかかえ、うどんがのびたり冷めたりするのを気にしながら、じっと我慢。
お客さんの行列をまえにした女性スタッフの焦りと緊張が伝わってきて、結局、それからすぐに選手交代。店長と思しき方が、レジを変わり、行列はほどなく解消されました。
「定食っていっても、単品の組み合わせと値段は違わないのね」と私。
「定食っていうからには、漬物か小鉢ぐらいはつけなきゃいかんだろう」と夫。
でも、このお店では、
かつ丼 490円
かけうどん 並 290円
そして定食は、780円。
値引きはなく、そのまま合算した値段でした。
何となく、「定食はいろいろついてお得」というイメージがありましたが、そうでもない場合があるのだと知りました。
定食というより、「組み合わせ」といった方がピッタリくる感じですが、これも「定食」なんですね。
勘違いするお客さんの感覚もわかるような気がしました。
それにしても、会計でゴタゴタするのは、満足度を下げますね。
食券方式ならばそんなリスクはないのかも。
でも、食券は味気ない。
これからAIが入って、世の中どう変わるんだろう。
そんなことをつらつら思ったランチでした。
目を通していただきありがとうございました。
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