私はどこまで行けるのか?自分の可能性について考える。
思いもよらない骨折というアクシデントで、大幅に活動を制限せざるを得なくなった私。
これを逆手に取って、だからこそできることをやりたい!
というわけで、お絵かきに勤しむ日々でございます。
動画やテキストをみながら、風景画、静物画を描き散らかしていますが、描けば描くほど、何か違う!全く違う!ハナシにならん!
「う~む」と唸り、うつむき、天を仰ぐ日々。
「やっぱり、基礎がないからダメなんだ」
「もう少し若ければ、吸収も違ったかも」
「還暦過ぎの手習いでは、もうどうにもならんなこりゃ」
「もともと、センスっていうものがないんでしょう。私には」
などと、弱気になることも。
でもねぇ・・。
画集やテキストをみると、「ああ、こんな絵が描きたい」と思うわけです。
むせ返るような新緑、木洩れ日、ざわざわと揺れる木々の感じ、
岩に当たる波の力強さ、波に揺れる小舟、
古い農家の一軒家、取り残されたトタン屋根の小屋
喧騒のなかにある街の風景、雨に煙る交差点
音や匂いや風の気配が伝わってくるような絵。
そんな絵が一度でもいいから描いてみたい。
そんな思いは募る一方です。
情熱はあっても、力がない。
描けば描くほどがっかりする。
そんな現実を前にして、「いや~、ムリっしょ!」ともう一人の自分が囁く声も聞こえます。
こういう時は、少し離れてみよう・・。
というわけで、ここ数日、お絵かきを封印してみました。
封印してみたらね、「やっぱり描きたい!」
考えてみれば、リタイア後にこんなにやりたいことがあるというのは、幸せなことですね。
純粋に一途に思うものがあるのはありがたいことかも知れません。
現に今だって、ギプスで松葉杖の不自由な生活を、お絵かきが救ってくれています。
そして、「あなたはここまでですよ」と限界を決めることができる人は、どこにもいないはず。
自分の限界を勝手に決めているのはいつでも自分。
本当に、歩みが遅くて、止まったり、ちょっと進んでは戻ったりの繰り返し。
それでもまだ残された時間がある限り、自分がいったいどこまでいけるのか、簡単には諦めず、歩いてみようと思います。
目を通していただきありがとうございました。
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