還暦からの再起動

お料理レシピ、時々、遠距離介護や病気との付き合いなども。人生の下りを楽しむ還暦女子の日常です。

私はどこまで行けるのか?自分の可能性について考える。

思いもよらない骨折というアクシデントで、大幅に活動を制限せざるを得なくなった私。

これを逆手に取って、だからこそできることをやりたい!

というわけで、お絵かきに勤しむ日々でございます。

 

動画やテキストをみながら、風景画、静物画を描き散らかしていますが、描けば描くほど、何か違う!全く違う!ハナシにならん!

「う~む」と唸り、うつむき、天を仰ぐ日々。

 

「やっぱり、基礎がないからダメなんだ」

「もう少し若ければ、吸収も違ったかも」

「還暦過ぎの手習いでは、もうどうにもならんなこりゃ」

「もともと、センスっていうものがないんでしょう。私には」

などと、弱気になることも。

 

でもねぇ・・。

画集やテキストをみると、「ああ、こんな絵が描きたい」と思うわけです。

むせ返るような新緑、木洩れ日、ざわざわと揺れる木々の感じ、

岩に当たる波の力強さ、波に揺れる小舟、

古い農家の一軒家、取り残されたトタン屋根の小屋

喧騒のなかにある街の風景、雨に煙る交差点

 

音や匂いや風の気配が伝わってくるような絵。

そんな絵が一度でもいいから描いてみたい。

そんな思いは募る一方です。

 

情熱はあっても、力がない。

描けば描くほどがっかりする。

そんな現実を前にして、「いや~、ムリっしょ!」ともう一人の自分が囁く声も聞こえます。

 

こういう時は、少し離れてみよう・・。

というわけで、ここ数日、お絵かきを封印してみました。

封印してみたらね、「やっぱり描きたい!」

 

考えてみれば、リタイア後にこんなにやりたいことがあるというのは、幸せなことですね。

純粋に一途に思うものがあるのはありがたいことかも知れません。

現に今だって、ギプスで松葉杖の不自由な生活を、お絵かきが救ってくれています。

 

そして、「あなたはここまでですよ」と限界を決めることができる人は、どこにもいないはず。

自分の限界を勝手に決めているのはいつでも自分。

 

本当に、歩みが遅くて、止まったり、ちょっと進んでは戻ったりの繰り返し。

それでもまだ残された時間がある限り、自分がいったいどこまでいけるのか、簡単には諦めず、歩いてみようと思います。

 

 

 

 

目を通していただきありがとうございました。

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