還暦からの再起動

お料理レシピ、時々、遠距離介護や病気との付き合いなども。人生の下りを楽しむ還暦女子の日常です。

毎日、何分自分の顔を見ていますか?溜息も出るけれど、せめて自分くらいは自分を見つめなくちゃと思った日

「自分を大切にしていないな」そんなことを思うこの頃。

せめて、もう少し自分を大切に扱わなくちゃと、クローゼットの整理をし、スタイリングの本を読んだりする日々。

そんななかで、じっくりと鏡のなかの自分を見つめる時間も増えました。

 

もう、びっくり!

あれ、私、こんなだったの??

 

ほうれい線にブルドックライン、フェースラインが崩れて顎と顔の境目が一体化。

無数のシミ。そしてシワ。

ちょっと目を離したスキに、劣化・崩壊一直線を突っ走る自分がいました。

 

リタイア後は、ほとんどノーメイクに近い状態。

テキトーに化粧水をふりかけ、乳液を乱雑に伸ばし、ちょこちょこっと色づけして終了!

鏡もロクに見ず、もちろん、自撮りなどしたこともなかった数年間。

風景や、お料理の写真には熱中しても、自分の写真など撮って、何が楽しいのかと思っていたクチでした。

とにかく、自分の顔や姿を改めてじっくり、じっくり眺めるということがほとんどない日々を過ごしていました。

 

「ねぇ、自分の顔って、一日に何分くらいじっくり見てる?」

そう夫に問いかけたところ、即座に返ってきた答えは、「2分!」

「髭剃りの時に、ちょこっと見るだけ。自分の顔を見るの、キライなんだよなぁ。だんだんじいさんになる顔見たって楽しくないもん」と。

なるほど。何かに追われて、鏡を見る時間がどうしても取れないわけじゃないのに、私も、だんだんと劣化していく自分を認めるのがイヤで、じっくり見ようとしてこなかったのかも。

「これって、セルフネグレクトに近くない?」

そんな問いかけに、曖昧に笑うしかない私たちでした。

 

「自分を大切にする」。その大切にする仕方は、きっといろいろあると思います。

いろいろあるなかで、今、自分に必要なのは、ありのままの自分を鏡に映してまずはじっくりと見つめることかも。

年齢を重ねるに従って、誰から穴の開くほどじっと見つめられる体験は少なくなっていきますね。

「世界にあなたがただ一人」そんな真摯な眼差しで見つめてくれるのは、わんこだけかも。

およそ見つめられる体験が少なくなっているとしたら、せめて自分で自分くらいは見つめてあげなくちゃ、かわいそう・・。

 

パソコンのすぐ脇に、鏡を置きました。

ふと気持ちがPCの画面から逸れたら、自分の顔を見るようにしました。

メイクも、少し時間をかけ、その時の自分をしっかり見つめるようにしています。

まだ、ほんの数日ですが、「あれっ、こんななの?」と少し驚いた自分の顔にも慣れてきました。

慣れてくると、しっかり見つめることができるようになりました。

すると、シミやシワばかりではなく、「ああ、ここは好きかも」と思えるところに多少は視線が向くようになってきました。

 

高校生の頃だったでしょうか。

とにかく、毎日毎日、鏡ばかりを眺めていた記憶があります。

授業の合間の休み時間には、必ずトイレの鏡を覗きこみ、髪を直していたような・・。

授業の内容なんてそっちのけ。

ひたすら、なりたい自分のイメージを追いかけて、鏡のなかの自分と格闘する日々。

還暦を迎えた今、あの頃の自分を少しは見習いたい、あの情熱が懐かしいです。

 

 

 

目を通していただきありがとうございました。

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