還暦からの再起動

お料理レシピ、時々、遠距離介護や病気との付き合いなども。人生の下りを楽しむ還暦女子の日常です。

母親の病気が教えてくれたこと

本日、母親は、胃瘻をつくるための手術を受けることになりました。

当初は、先行きが見えず、父親も姉も、そして私自身も、気持ちが揺らぐことが多かったように思いますが、胃瘻をつけることで、介護は長期戦の構えに。

母の病状も、そして私たち家族も、安定期に入ったように思います。

 

この3か月半で感じたこと

母親が倒れてからの3か月半は、さまざさまことを感じた月日でした。

父と母、その夫婦の関係性の機微、今まで意識したことのない姉の一面を知ったり、離れて暮らす自分の立ち位置について考えたり。

人が老いていくという現実、そして、やがては訪れる自分自身の終焉について、フト思うこともありました。

 

母親の病気は、これからの生き方を考えるチャンスを与えてくれた

母親は、現在84歳。

あと24年あまりで私も母親の年齢を迎えます。

いつかは、母親のようにベッド上で寝たきりになるかも知れません。

その時、これから自分がどのような日々を積み重ねれば、自分の人生に「YES」を出せるのか。

母親の病気は、それを真剣に考えるチャンスを私に与えてくれました。

 

リタイア後はリハビリのような日々 

若いころは、ガムシャラに働いてきました。

もう、1滴の力も残っていないという直前でリタイアし、5年。

リタイアするまでは、安定や安全をあえて選ばず、思いのままに生きてきました。

そして、リタイア後の人生は、過酷だった職業生活からのリハビリのような日々。

「ゆっくり生きる」練習を重ねていました。

「目標」を掲げて、それに向けて走ることからは、もう卒業。そう思っていました。

 

全く違う世界で、自分を輝かせてやりたい

ただ、今回の母親の病気で、「このままではいけない」という気持ちがわき上がってきたのは確かです。

リタイア前が、オセロの黒だとしたら、これからの人生はオセロの白。

必死に働いた日々も、大切な私の一部ですが、これからは全く違う世界で、自分を輝かせてやりたい。

これまでも人の目を気にすることなく、自由に生きてきたのだから、これからも誰に遠慮することなく、自分で自分をコツコツと育て、磨いてやりたい。

 

自分の持ち時間に気づく

そう考えてみると、自分の残されたコップの水がさして多くはないことに、気持ちが引き締まる思いです。

あと、20年。いや、あと10年かも知れません。

リタイア後習い始めた絵画教室。展覧会に出せるほどの作品を描いてみたいし、いつか個展も開きたい。

好きなダンスも、ずっと続けて70歳、80歳になっても舞台で踊りたい。

そして、誰かに教えられるほどの自信をつけてみたい。

母親の病気は、これからの生き方を考えるターニングポイントのひとつになる、そんな予感がしています。

 

 

 

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