還暦夫婦、ペット亡き後、次なる愛し子を迎えてもいいんでしょうか?
我が家の4歳と5歳になるわんこたち。
今はまだ老化の影はなく、元気でエネルギッシュです。
トイレにも、お風呂にも、もれなくついてくるストーカーぶりに、朝から晩まで目を細め続ける私たち夫婦。
どこに行くにも、基本、わんこ連れ。
夜は同じお布団にくるまって寝ています。
ご近所にも、愛犬家がいっぱい。
大型犬あり、小型犬あり。
いつも朝の散歩でご一緒していたラブラドールのももちゃん。
我が家のわんこたちが吠えても声ひとつあげず、一緒に遊んでくれたももちゃん。
実は、そのももちゃんと、ここしばらく会えなくなっていました。
聞けば、10歳を迎えるももちゃんは、最近心臓の具合が悪化しているのだとか。
少し歩くと、ハーハーと息切れがして動きたがらず、外に出るのはトイレの時のみ。
「暖かくなったら、また遊べるといいね」
そんなことを夫とも話していました。
そして、そのももちゃんと、先日、久しぶり会えました。
会えたのですが、ももちゃんは以前のももちゃんではなく、数歩歩くのが精いっぱい。
ヨロヨロと数歩前に進むと、その場に倒れ込んでしまいます。
痩せたからだが何とも痛々しい・・。
「あら、ももちゃん!」と駈け寄って飼い主さんの顔を見上げると、すでにうるうると涙ぐんでおられました。
「外に出たがって・・。もう、ほとんど歩けないのにね」と。
私も思わずもらい泣きです。
本当に、動物は、「痛い、辛い」と訴えることもせず、「どうしてこんな病気になったのか」と嘆くことも八つ当たりすることもせず、ただひたすらうずくまって苦しみに耐え、その時が来たら虹の橋を渡っていきます。
その健気さを思うと、胸が潰れそうになる私。
先代のわんこを亡くしたことが蘇ってもきました。
「もう、この子で終わりにしよう、そう決めてるの」
以前、同年配の飼い主さんがそうおしゃっていました。
朝、晩のそれぞれ1時間のお散歩を欠かさず、旅行にもよくももちゃんを連れて行っていた飼い主さん。
「ももちゃんがいなくなったら寂しいだろうね」
そんなことをつぶやく私に、
「わんこのいない生活は考えられないなぁ」と夫はしみじみ話していました。
そこで、「我が家はどうするご予定?あと10年もたって、見送ったら、私たちは70と72歳。わたしたちも、最後かなぁ」
そう問いかけてみると、
「もうあと1クールくらいはいけるだろう」と夫。
大型犬は体力的に無理。迎えるならば小型犬。
でも、小型犬の寿命は、15年程度と大型犬に較べれば長寿。
二人元気でいても、見送る頃には、85歳は超えています。
それはかなり難しそう・・。
保護犬や老犬を迎えるという選択肢もありますね。
これからは、犬と飼い主の関係においても、老老介護が増える時代。
我が家でも、責任をもって命を預かることのできる期限を真剣に考えなければならないときが早晩、やって来るようです。
目を通していただきありがとうございました。
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