還暦からの再起動

お料理レシピ、時々、遠距離介護や病気との付き合いなども。人生の下りを楽しむ還暦女子の日常です。

ユニクロ、GU。「他の人とかぶる」問題を考える。

先日、友人と二人でちょっとオシャレなイタリアンレストランでランチを楽しみました。

コースメニューのディナーは、なかなか手が出ない。

でも、ランチならば、手頃なお値段で美味しいものがいただけ、開店直後というのに店内はすでに予約客でほぼ満席でした。

時は4月の第1週で、お花見日和。

春休み中の女子大生のグループと思しき一団体様が、ひときわ華やかなオーラを放っていました。

 

「若いっていいねぇ」そんなことを友人と呟きながら、私の目は、ある一人の学生さんに釘付けになりました。

彼女が来ていたデニムのジャケット、それはまさしく、先月私が購入したのと同じもの。

二十歳前後の彼女は、ビンクのレースのカットソー。そしてボトムスはジーンズ。そのうえにジャケットをはおり、白のスニーカーといったラフないでたち。

飾り立てずとも、若さが匂い立つようで、とてもお似合いでした。

 

そして、帰り際に席を立った時、思わず「あっ!」と声を出しそうになりました。

グレイヘアの姿勢の美しい、素敵なマダムがさりげなく羽織っていたデヌムジャケット。

それは、まぎれもなく、私も購入し、二十歳前後の学生さんも着ているあの品物でした。

通常のデニムジャケットよりも、ゆったりしたシルエット。特徴的な袖のかたち。そしてステッチの色。

多分、間違いはないと思います。

 

無造作に結い上げ、シニオンにしたグレイヘアー。

流行りのトッド柄のワンピース。大きなペルシアンブルーのイヤリングと同色のネックレス。そして足元は、低めのパンプス。

袖を通さず、無造作に羽織っただけのジャケットが、グレイヘアーに映えて、これまたとってもお似合いでした。

 

マダムはお年の頃、70代。

このお店のなかで、20代の若いお嬢さんと70代のマダム、それぞれが同じジャケットを自分流に素敵に着こなされていました。

 

ユニクロやGUといったファストファッション

スタイリッシュで、お値段もお手頃。

ただ、あまりにも多くの方がお召しになっておられるので、「他の人とかぶる」問題がちょっと気になるところでした。

ファストファッションには見えないように着こなすのがポイントかもしれませんが、やはりわかる人にはわかりますね。

 

ただ、これだけ商品が出回っていると、むしろ、誰でもが着ているこのアイテムを、どうやって自分流に着こなすかが大切。

「みんなが着ているから嫌だな」というのではなく、みんなが着ているこのアイテムで、どうやって自分らしさを表現するか。

若い女性には若さゆえの着こなしが、大人の女性には大人の魅力を引き出す着こなしが、そしてマダムにはマダムのもつ品を引き立たせる着こなしがあることを学びました。

たとえ身に着けている商品は同じでも、全く違った個性や魅力を演出するのは自分自身。

「他の人とかぶる」としり込みせずに、自分らしいオシャレを楽しみたいと思います。

 

 

目を通していただきありがとうございました。

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