限られた時間だよ!「来客用」、「よそ行き」はなし!普段の生活の底上げしたい。
皆さんのお宅にも、来客用の布団や寝具、リネン類、ちょっとしたパーティー用のカトラリーやとっておきの食器が数枚はあるのではないでしょうか。
「よそ行き」と決めている少々値の張る服やバッグ、靴もお持ちのことと思います。
かくいう我が家にも、来客用のシーツやバスタオル、めったに使わない食器やシャンパンやワイングラスが眠っています。
エルメスのバッグやプラダの靴はないけれど、かなり思い切って買ったスーツやコートが数着。
このところ、クローゼットのから始まり、いろいろ物の整理をしてみると、「あらら、これもめったに使わないねぇ」と呟くものがたくさん出てきました。
実は、1年前に売却した実家。
その片付けで、出てきた出てきたガラクタと化した「お宝」。
来客時にとしまいこんでいた布団は、かび臭くなり、上質のシーツも黄ばんで使いものにはならなくなり、よそ行きの靴もカビだらけになっていました。
母親は、いつかお客さんが来た時にと、何でもしまいこんでは忘れてしまい、泊まりのお客様など、もう何十年も来訪せず。
ついに来ることのなかった「とっておきのお客さん」のために、「とっておきの物」をしまいこみ、物に埋もれるようにして暮らしていた両親。
そんな両親のことを思いつつ、我が家の来客用の品物、よそ行きと決めていた洋服や小物類を見直してみました。
「結局、しまっておいても使わない。使わないものは、使うしかない。」
それが結論です。
出来合いのお惣菜だって、漆器のお重に詰めれば、立派に見えて食卓も華やぎます。
お水もワイングラスに注げば、それだけで豊かな気持ちになれそうです。
シーツもタオル類も、どんどん使ってしまおうと思います。
昭和の時代は、「普段着」と「よそ行き」がはっきり区別されていましたが、今は、全体にカジュアルになり、フォーマルなジャケットも気くずして普段着として着る時代。
「着ていくところがない」そんな声もよく耳にします。
ただ、リタイア後の生活では、「着ていく機会」を探していたら、数年に1度しか巡ってこないかも。
着ていくチャンスを待っているのではなく、今の生活で心地よく着る好きなスタイルを工夫していきたいなと思います。
そんなことを思うのは、やはり年齢を重ねたせいですね。
もう、期限付きの残り時間。
あれもこれも後生大事に抱えていたのでは、実家と同じ運命を辿ることになってしまいます。
ワイングラスに水を注げば、洗う手間もでてきます。
漆塗りのお重は、手入れが必要です。
でも、それくらいの手間は惜しまず、普段の生活の質を上げていきたい、そう思うようになっています。
まずは、バックから。
クローゼットの片隅にある箱を開け、布の袋から取り出して、毎日ガンガン使い倒すことにしたいと思います。
目を通していただきありがとうございました。
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