還暦からの再起動

お料理レシピ、時々、遠距離介護や病気との付き合いなども。人生の下りを楽しむ還暦女子の日常です。

最善の「人生の締めくくり」を送るためのアドバンス・ケア・プランニング

昨日のエントリーに、皆さんからのブクマ、コメント、ありがとうございました。

 

yuuhinooka.hatenadiary.com

 

誰もが望む幸せな最期。

それを実現させるためには、

どこまで治療を受けるのか、

最期の時をどこでどのように過ごすのか、

自分の意思をはっきりさせて、家族や医療者と合意を得ておかなければならないことを痛感しました。

 

友人と会い、少し重苦しい気分で帰りの飛行機を待つ間、偶然目にした新聞記事。

見出しに、「迫る多死社会、最善の最期を目指す 国自治体 事前意思表示を啓発」

とありました。(毎日新聞 朝刊、2017年11月15日 11面)

 

思わず視線が吸いつけられ、目を追ってみると、

①国や自治体は、人生の最終段階(終末期)に、本人の希望に応じた治療や療養ができるよう、環境整備のための啓発活動に着手していること

②医療現場では、患者本人と家族やかかりつけ医ら医療・介護の関係者が、何度も話し合いを重ねて患者の思いを共有する「アドバンス・ケア・プランニング(ACP)」の取り組みが広がりつつあること。

厚労省では、ACPの体制を構築すべく、医師や看護師、多職種の育成研修を全国で展開していること。

が報道されていました。

 

本人の意思が明確ならばそれで良いようにも思えますが、その意思について家族が納得していないと、結局は、本人の意思が覆されてしまったり、たとえ本人の意思通りに事が進んでも、家族に「本当にあれでよかったのだろうか」という不全感が残ってしまうことがよくあるようです。

また、本人と家族の意思が合致していても、それが医学的にみて、社会通念上医療者も納得できるものでなければ、実際には実行されないことになります。

本人、家族、医療者の三者が、話し合いを重ね、「それじゃあこれでいきましょう!」と合意のうえで、終末期の治療やケアについてのプランを立てる。

それがACPのようです。

 

ここ数年のうちに、

「ACPの話し合いをお願いします」

「そろそろACPを考えましょうか」

という会話が医療機関で交わされる日が来るようです。

 

このACP、高齢者や余命に限りのある方が対象ではありますが、いつ何があるのかわからないのが人の命。

事故に遭い、救急車で運びこまれ目が覚めないままに、人工呼吸器につながれ、何年もそのまま生き続けることがあるかも知れません。

若年性認知症という病いを背負うかも知れません。

そう考えると、思いついた「今」、終末期の医療やケアについて勉強しておかなければと思うのです。

 

60歳を迎えた節目の年。

どう人生の幕を閉じることが自分らしい生涯を貫くことになるのか、じっくり考え、夫との話し合いを続けていきたいと思います。

最期の日々の過ごし方を考えることは、残された今を生きることにもつながる。

そんな気もしています。

 

 

 

目を通していただきありがとうございました。

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