還暦からの再起動

リタイア後に田舎暮らしを始めた還暦女子。それなりの「人生の旬」を綴ります。

マダムたちのベリーダンスー辛い現実も笑って話せる老後を目指して体験を重ねる

両親の介護を通じて、自らの老い方についても思いを馳せることの多い今日この頃。

昨日、読ませていただいたおとなんさんのこちらの記事。

年を重ねるにつれ、「生き方や考え方が丸裸になる」というご指摘。

だからこそ、「辛い現実も明るく話せる人でいたい」という話。

胸に沁みるものがありました。

 

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そして今朝、かりんかさんが、「モノより体験を蓄積することの大切さ」について書いておられました。

納得でございます。還暦女子としては、限られた時間とお金をどのように使えば、「辛い現実も笑って話せる」シニアになれるのか、考えなければいけないなぁー。

そんな時、頭を過ったのが、週1回参加している「マダムたちのベリーダンスレッスンです」

 

ベリーダンスにハマった私

実は、移住して3年目に、ふとしたきっかけで最初に私がベリーダンスにハマりました。

ベリーダンス・・そう、主に、お腹を出したセクシーな衣装で、アラブの音楽に合わせて腕、胸、腰などをしなやかに動かし、女性らしさを表現するあの踊りです。(男性のベリーダンスダンサーもいらっしゃいますが)

バレーはもちろんのこと、ジャズダンスなどは、脚を高く上げて鼻につけるような動きが必要となることがあり、関節の可動域が狭く筋力にも難のある還暦女子にとって、「ハードルは高し!」

その点、ベリーダンスは、年齢に関係なく取り組みやすい踊りです。

今年で3年目。もともと、極端な運動音痴。踊りなんてトンデモナイ派だった私ですが、気づいてみれば、小さなステージにも!

自分の人生に、人前で踊る日が来るなんて、全く思ってもみませんでした。

 

仲間が増えて「マダムたちのベリーダンス

楽しそうにベリーダンスのことを話す私に、最初呆れていた友人でしたが、次第に、「私もやってみよかー」ということに。

それで現在、全員60代の「マダムグループ」ができました。

お一人は、兼業農家の主婦。長年の農作業で腰痛もち。脊柱管狭窄症の持病をお持ち

です。

もうお一人は、元酒屋さんの奥さん。重いビールケ-スを持ちあげて運んできたせいか、長年ヘルニアで悩んでおられます。

もうお一人は、人形作家さん。ひどい肩こりに悩んでこられました。

そして、この1年間に2度の手術を受けた私。

それぞれが、どこかに故障をかかえ、痛みと同居。それでも、レッスンでは、みんな弾けます(^^♪

 

悲鳴とボヤキ

レッスンは、準備体操から。

この時点で、すでに小さな悲鳴が。

「イヤ~、身体、固いわ・・・。動けへん。」

「あかんなぁ・・。だいぶサビついとるわ」

レッスンが進むにつれ、ボヤキもMAX

「そんなことできるかいな。ムリムリムリ。ゼッタイ無理」

「キャーッ、ここでにっこり笑うやなんて、そんな恥ずかしいことでけへんわ!」

「お父さんにも、もう、にっこり笑うやなんて、何年もしたことないでー」

てな調子。

誰かが何かを言うたびに、笑いの渦。

 

真剣なマダムたち

それでも、「〇〇さん、いいですよ~、大分身体が動いてきたじゃないですか」

との優しい先生の声かけに、

「ちょっとは動いてきたかな。少しは進歩しとんやな・・」とニンマリ。

最初は、鏡に映る自分を見られず、下ばかり向いてたマダムたちも、1年半たってようやく鏡を直視できるようになってきました。

そして皆さん、真剣。

「もうちょっと腰が動くようにならんとアカンな」

「腕と腰のタイミングが何回やってもズレてるねん。」自己分析のもとに、練習に励みます。

 

「生きてるうちに覚えればええねん」

半年前から、いよいよ曲の振り付けが始まりました。

「なかなか振り付けが覚えられへんわ。何でもどんどん忘れていくばっかやのに、新しいこと、よう覚えん・・」

そうボヤく仲間を、他のマダムが慰めます。

「ええねん、ええねん、生きとるうちに1曲覚えればええんやから、ゆっくりやろな-」

「そうよー、まだまだ時間はたっぷりあるでー」と笑いの渦。

 

そんなこんなで1年半。ここ4か月ほど、先生が産休に入られてお休みですが、マダムたちは、自主練でこの間をつないでいます。

「センセが来た時、ごっつ上手になって、ビックリさせたろな!」とまるで子どものよう。

「畑で毎日毎日草抜きばっかりしよったのに、まさかベリーダンスするとは思わなんだわ」

「ホンマよ。ずっと下向いて人形さん作ってなぁ、自分が人形さんになって踊るとは思いもよらなんだわ、ハハハ」

「踊りなんて、盆踊りもやったことなかったのに、信じられへんわ」

「でも、ホンマ楽しいなぁ、何でこないに楽しいんやろなぁ」

「わからん!わからんけど、楽しいんよなぁー」

そんな会話が毎回交わされます。

 

60代のマダムたち。

それぞれに、介護や大切な人との別れ、離婚、家業の失敗、もっと遡れば、長期間の不妊治療や子どもの不登校や非行。

辛いこと、悲しいことをやまほど体験した方々ばかり。

でも、今、言葉に出るのは、「楽しいな-、シアワセやな-」ということばかり。

「死ぬまでベリーダンスやろな」

「上手じゃなくてええねん。自分たちが楽しければええねん。」

そんな言葉に、深く頷くマダム一同でございます。

 

 

 

 

目を通していただきありがとうございました。

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