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還暦からの再起動

リタイア後に田舎暮らしを始めた還暦女子。それなりの「人生の旬」を綴ります。

台所に他の人が入ることに抵抗はありますか?

昭和ヒトケタ生まれの姑は、家事万端になみなみならぬこだわりをもった人でした。

特に台所は姑の聖域。

夫とともに帰省した折、台所仕事を手伝おうとすると、

「いいから、いいから、〇子さんはいいの。休んでいて」と追い返されるような勢いで強く制止されたものです。

私への気遣いももちろんあったと思いますが、

「ここは私の聖域。入ってこないで」という強いメッセージを感じ、どうしたら良いのか、戸惑ったものです。

一応家族ではあるけれど、どこかお客さんのような中途半端な立ち位置。

帰省するたびに、居心地の悪さを感じていました。

そしてもちろん舅は、「お茶くれ」と叫ぶだけで、台所には一切立ち入らない人でした。

 

友人の場合

夫婦で親しくお付き合いさせていただいている友人は、セミリタイアしたご主人が、「家にいてもテレビを観てゴロゴロ。ホント、イライラする」とお悩み中。

そんな友人も、家事には並々ならぬこだわり派。

特に台所は、長年積み重ねたこだわりの詰まった場所です。

「ご主人に、お皿洗いとか、もっとやってもらったらいいのに」と勧めても、「やってもうのはいいけど、後始末が大変なのよ」と。

たかがお皿洗い。

どんな後始末が発生するのか、不思議な感じもしましたが、皿洗いの後には、スポンジをキュッと絞り、シンクにも水切りカゴにも1滴の水滴も残さずピカピカに磨き上げる友人のやり方を見ていて、妙に納得しました。

 

長年の単身赴任後、同居した友人は

「家にはいるけど、なんにもしないのよ」と友人が嘆くご主人は20年近くも海外赴任。

別居が長かった友人の場合は、かなり深刻です。

単身赴任中、家事、子育て、介護をほぼ一人でやり切った友人は、ご主人に対して複雑な感情を隠しきれません。

ある時、台所でご飯が炊きあがったことを知らせる炊飯器の音が鳴った直後に、ご主人が「飯が焚けたな」と蓋を開けしゃもじで混ぜ始めた時、友人の感情が爆発しました。

「今まで何でも私に押し付けておいて、何もしなかったくせに。今になってご飯が焚けたからって、ズカズカと台所に入って来ないで!」

友人にとって、台所は、ある意味仕事場でもあり、気持ちを整理する場であり、ホッとできる癒しの場。

そこへ、複雑な感情を抱いているご主人が入ってくることで、それまで何とか平静を保っていた気持ちが揺らぎ始めてしまったようでした。

 

リタイア後に必要なこと

私の周りでも、「夫は、なんにもしない」「家事を手伝わない、手伝おうともしない」そんな妻の嘆きを聞くことが少なくありません。

ただ、家事能力がはなから低く、家事にこだわりのない私からすると、そうは言っても、台所にご主人を入れたがらない妻が、ハードルを高くしているのではないかと思うことも。

特に台所は、特別な場所のように思います。

ただ、これから年を重ね、人の支援を受ける側に立つ準備期間でもあるリタイア後。

それまでのさまざまなこだわりを手放して、夫に限らず、他の人が出入りする台所に変えていくのも、悪くはないと思っています。

 

 

 

 

目を通していただきありがとうございました。

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