還暦からの再起動

お料理レシピ、時々、遠距離介護や病気との付き合いなども。人生の下りを楽しむ還暦女子の日常です。

胃瘻を再度勧められる。医師の説明、家族の直観

回復期リハビリ病院へ転院後、インフルエンザ感染などトラブルが続き、嚥下機能がむしろ後退した感のあった母親。

その後、体調が持ち直し、嚥下機能を確認する検査を受けました。

バリウムを飲んだところ、気管への流入はなく、嚥下機能は保たれていることがわかり2ヶ月半ぶりに鼻の管を抜くことができました。

これで食べられるようになると期待もしていましたが、食べ物を口にいれても眠ってしまい、十分に咀嚼して飲みこむことができません。

口からの食事は、お昼のみの1回。夜には鼻から管を入れて流動食を入れ、翌朝の朝も経管栄養で過ごすという日々が続いていました。

そんななか、病院でカンファレンスが開かれ、姉と父が同席しました。

 

胃瘻を強く勧められたんだけど・・・

すぐに姉から電話がありました。

母親は、お昼の食事も半量ほどしか食べられていないとのこと。医師は、胃瘻をお勧めしますと話し、その理由として、以下のことをあげたそうです。

①胃瘻を造れば、栄養状態と意識レベルの改善も見込め、摂食訓練の回数も増やすことができ、毎日鼻から管を入れる苦痛からも解放してあげられる。

②一度胃瘻を入れても、食べられるようになれば抜くこともできるし、手術も簡単。

③胃瘻を造らなければ、転院するにしても、施設に入所するにしても、受け入れてくれる場所は極端に少なくなる。

 

この場ではなく、いったん持ち帰って、家族でよく相談させて欲しいと保留にしてきたそうです。

 

姉の直感は?

その場にいた姉は、これは直感的に思ったことだけどと前置きしてこう話しました。

「胃瘻は抜けるというけれど、本当に抜けるんだろうか?お母さん、ジリジリと状況は悪くなっているように感じるし、頭がボケちゃってるから、普通にご飯が食べれるようになるとは考えにくいのよ」

「何だかね、次のところに早く行ってもらわなきゃ困るから、さっさと胃瘻をして欲しい、そんな病院側の事情も感じちゃったのよ。あくまでこれは直感だけどね。」

姉の話しを聞きながら、寝たきりでもう数年にわたり胃瘻からの栄養を頼りに入院生活を送っている知り合いのことが頭をよぎりました。

胃瘻が果たして抜けるかどうかは、今の時点では誰にもわからないこと。ただ、母親の場合、それほど高い確率ではないことは、確かなような気がしていました。

回復期リハビリ病院は、母親が入院予約した時もそうだったように、希望する患者さんの予約でいっぱい。

なるべく途中でつっかかることなく、次の場所に送り出さなければ、次の患者さんが受けられないという病院の事情があっても不思議ではないな。

そんなことを感じつつ、姉の話しを聞いていました。

返事は一両日中に。

そう念を押されて帰ってきたとのことことでした。

 

 

 

 

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