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還暦からの再起動

リタイア後に田舎暮らしを始めた還暦女子。それなりの「人生の旬」を綴ります。

経管栄養が必要な母、在宅に戻ってこられるの?

さてさて、にわかに胃瘻の可能性が浮上した母親。

「食べられるようになれば、抜くことも簡単にできますから」とのことでしたが、しかし、これから命ある限り、胃瘻による経管栄養が必要になるかも知れません。

母親の帰りを一日千秋の思いで待ちわびる父親は、寝込むほど激しく動揺しました。

「大丈夫、胃瘻になっても、お母さん帰ってこられるから」

そう父親を励まして良いものやら、少し現実的に検討する必要が出てきました。

 

大丈夫ですよ!寝た切りになっても、ウチでみますからとは言ってくれたものの・・

母親が入院して間もなく、いつもお世話になっている高齢者マンションのケアアマネさんが、「大丈夫ですよ!寝たきりになっても、ウチでみますから」と言ってくれたことがありました。

姉も私も、この一言に支えられていました。「寝たきりになっても何とかなる!」と。

ただ、1日3回の経管栄養。

もちろん、父親にそれをすることは不可能。姉も、フルタイムでは働いていますし、次女の私は遠方です。

経管栄養は、看護師さんか、特別な資格をもったヘルパーさんしかできないと聞いていました。

1回、準備から事後の後始末まで、1時間ほどかかる経管栄養を一日3回。外部の訪問看護師さんかヘルパーさんにお願いすることはできるんだろうか。

ケアマネさんに相談したところ、

「う~ん、受けてくれる訪問看護ステーションがあるかどうか、探してみないと何とも言えないけど、ちょっと難しいかも知れませんね」とトーンダウン。

1日3回、365日、土日祝日も、お盆もお正月も、何があってもサービスが途切れないように考えなければなりません。

そうすると訪問看護ステーション1カ所では厳しいかも。要介護度5がついても、経済的にも大変になるとのお話しでした。

 

お父さんは、病室と化すこの部屋で暮らしていける?

経管栄養のためのサービス確保することが難しいことは薄々わかってきましたが、母親が高齢者マンションに戻ってくるためには、もうひとつ確認しておかなければならないことがありました。

それは、父親が別人にようになった母親と一緒に暮らしていけるかということです。

特に、経管栄養を継続したまま退院ということになれば、1日3回、看護師さんが報室し、処置をしてくれることになります。そのほか、1日数回のオムツ交換や体位変換。夜間も、誰かが見回り、場合によっては何か処置が必要になるかも知れません。

88歳の父親は、これから生涯にわたって母親の病室に同居することになるのです。

「あのね、毎日、朝、昼、晩と看護師さんが来てくれて・・・、夜も見回ってもらうことになるし、トイレもね・・・」

そう具体的に説明すると、父親は、次第に遠くを見つめるような視線になり、「そりゃ、ムリだな」と呟きました。

「それは、無理だな。ここは二間しかないし、逃げ場所がないもん。」

あれほど母親の退院を待ちわびていた父親でしたが、経管栄養を継続しなければならないとしたらその時には、父親は、生涯母親と別れて暮らす決断を下さざるを得なくなりました。

 

 

 

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