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還暦からの再起動

リタイア後に田舎暮らしを始めた還暦女子。それなりの「人生の旬」を綴ります。

父親に実家の売却をもちかける

父親が、ネットで大量の骨董を買いこみ、気づいたら父親の口座はほぼ残高ゼロ。

当座の生活のみならず、今後の両親の生活をどのように組み立てるべきか、根本的に見直さなければならない状況となりました。

 

姉と父親との約束

これほど早く貯金がなくなってしまうとは、全くの想定外。

少なくともあと10年は、年金と貯金を切り崩しながら暮らしていけると予測していた姉は、「もし、将来、貯金がなくなったら、私が立て替えて、お父さんがいなくなった後に実家を処分したお金で充当させてもらうから大丈夫」

そう父親に話していたそうです。

父親は、「そうしてもらえればありがたい」と、安心していたとのことでした。

 

実家を早急に処分するか否か

事態が大きく変わり、実家を早急に処分することを考えなければならなくなりました。

しかし姉は、「あの家は、お父さんたちの最後の砦。もし、なくなってしまったら、裸になったような喪失感を味わうのではないか」、「退院してきたお母さんが、家がなくなってしまったことを知ったら、悲しむのではないか」と悩んでいました。

長く勤めてきた姉は、すぐに使う予定のない自分の退職金を充当することも考えていたようです。

遠くに暮らすお気楽な妹である私は、姉がそれでかまわないのなら、それも良し。

ただ、娘に世話をかけるのではなく、自分の持っているもの、財産を自分のために使い切って最期を迎えるのが、父親らしい生き方ではないかと感じていました。

 

マイホーム特例制度で、今売却すれば、税金が免除されるらしい

そんな姉妹のやりとりを聞いていた夫が、マイホーム特例制度があると教えてくれました。

転居日から3年が経過した日の属する年末、12月31日までに売却すれば、譲渡所得から最高3,000万円まで控除されるという制度です。

家そのものは、全く評価価値はなく、土地のみの値段。どう考えても売却価格は3000万円以下。となると、所得税は、全額免除され、数百万の節税になるというのです。

そして、すでに転居してから3年。数か月のうちに売却しなければ、この制度の対象外になってしまうことがわかりました。

 

「売っぱらっちまうか!」

数百万、節税ができたとしても、やはり自宅を売却したくないと父親が言いだすことも十分に予測できました。

もう、父の判断に委ねよう、そう決めて、「お父さん、今、家を売れば、数百万節税できるみたいなの」そう姉が持ちかけました。

「お父さんが嫌なら売ることはないのよ、私たち二人で、何とかするから」そんな言葉も添えて。

認知症もあり、高齢の父のことです。後で、「何だか知らんが、家がなくなった。勝手に売っぱらいやがった!」と言いだすこともないではありません。

基本、私たちはそれぞれの思いはあれど、ここでは、「大事な家だから、手放すのは忍びない」というスタンスを取りつつ、父親の言葉を待ちました。

しばらくして父親は顔を上げ、「売っぱらっちまうか!もうどうせ住まないんだし、母さんの病院代もかかることだし」と何の迷いもないという様子ではっきり。

そして、この日から、不動産屋さん選びが始まりました。

 

 

 

 

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