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還暦からの再起動

リタイア後に田舎暮らしを始めた還暦女子。それなりの「人生の旬」を綴ります。

看護師さんへ。クレームではなく、お願いです。

急性期病院での出来事

それは、脳梗塞で倒れた母親が、急性期病院の神経内科に入院していたときの出来事です。

その病院は、ベッド数600床の中核病院。公立の病院として、市民が信頼を寄せる医療機関のひとつ。

病棟には、母親と同様、意識がはっきりしなかったり、手足に障害をもつ高齢者の方がたくさん入院しておられました。

看護師さんは、一日数回の検温やオムツ交換、体位変換、数々の処置に追われ、飛び回っているという印象。処置中も、常に他の患者さんからナースコールで呼びだされ、ゆっくりとお話ししたくても、看護師さんの手を止めることも憚られるような雰囲気が漂っていました。

 

どうするのっ!もうズボンの替えがないんだよぉ~

時刻は、土曜日の午後7時過ぎ。日中担当の看護師さんが、引きあげる間際だったように思います。

いつも、何となくざわざわしている病棟でしたが、その時は、一人の看護師さんの悲鳴とも言える叫びが響き渡り、何事がおきたのかと身構えました。

「〇〇さん、どうして立っておしっこするの!ズボンがビショビショじゃない。どうするの、もうズボンの替えがないんだよぉ~。」

「いつも言ってるじゃない、おしっこは、座ってしてよ。頼むから。もう、ホントに、ズボンの替えがないんだよ!〇〇さん、わかってるの?!」

「やだなぁ、もう、〇〇さん聞いてるの?ちょっと・・・」

 

もしも夫が病気になって看護師さんに同じ扱いを受けたら・・ 

若い孫のような看護師さんに叱られている患者さんが気の毒で、思わず母親のパジャマを握りしめ、「これ、女物ですけど使ってください」と走り出たくもなりました。

男性にとって、立って用を済ませるのは、きっと当たり前のことなハズなのに、ひどく叱られた患者さんが、どれほどみじめな気持ちになったかを思うと、胸が痛くなりました。

もしも、これが父親だったら。将来、夫が同じ目に合ったらと思うと、涙が出そうになりました。

 

看護師さんもギリギリの状況 

ただ、看護師さんも、本当に厳しいお仕事。

特にその日は休日で、スタッフの数も少なく、きっと、お昼の休憩もままならない勤務体制ではなかったかと思います。

廊下には、医療機器の音が鳴り響き、常にどこかでアラームが鳴っているような状態。身体がいくつあっても足らないような状況で、30人、40人という比較的重症な患者さんを預かる重責は、いかばかりのものでしょう。

そして、看護師さんの多くは、まだ若い!

さて、これで今日の勤務は終わりと思ったところで、患者さんの排泄の失敗。

「もう勘弁してよ~」という気持ちになるのも、十分にわかります。

 

看護師さん、叫ばないでください。プロであってください。

ただ、看護師さんには、その道のプロフェッショナルであることを期待したい。

排泄の失敗に嘆くのは、嘆くのが許されるのは、家族。

看護師さんは、その道のプロ。

プロたるもの、十分に想定できる出来事に、いちいち嘆いたり叫んだりはしないハズ。

あの日、叫び声を聞いていた他の患者さんのなかには、身を固くして縮こまっていた人もいらっしゃるのではないでしょうか。

今でも、看護師という職業に憧れています。できれば看護師になりたかった。だからこそ看護師さん、排泄の失敗に叫ばないでください。これはクレームではありません。お願いです。

 

 

 

 

 

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