還暦からの再起動

お料理レシピ、時々、遠距離介護や病気との付き合いなども。人生の下りを楽しむ還暦女子の日常です。

人生

「実家の売却」に思うこと。誰かの切なさは、次の人の希望を生みだす

50代、60代。 それは、両親の老化や介護と向き合わざるを得ない年代でもあります。 今朝、ご実家の返還手続きをされたTsukky Moonさんが、切なく寂しい気持ちを綴っておられました。(Tsukky Moonさん、断りもなく言及してごめんなさい) www.tsukkymoon.com…

時代は巡る。熱くならないから燃え尽きない、淡々と飄々と介護の仕事に就く若者に乾杯!

先日、老人ホームに入居中の母を訪ね、28歳になる従姉妹の息子がやってきました。 しばらくぶりに会う彼は、小さいころの面影を残したまま。 末っ子として、両親、そして祖父母にたっぷり愛情を注がれて育った彼。 幼い頃から争い事を好まず、競争には関心が…

自分のいまの仕事に誇りを持てない若者。でもそれは、宝物なんだよ、実は。

先日、久しぶりに、息子の古くからの友人と再会。 33歳、独身。小麦色に焼けた、マッチョな姿。 精悍な顔立ちからは、一皮剥けた彼の成長が感じられました。 「今、どんな仕事してんの?」 何気ない問いかけに、逡巡する彼。 そして、「あまり他の人には言っ…

シンプルライフを志向する娘さんと友人から学んだ「シンプルに生きる」ということ

シンプルライフを目指して、食器やタオル類などが最小限のものしか持たないという、子育て中の娘さん。 前回は、その、娘さんに驚き、戸惑いを隠せない友人のことをお話ししました。 今回は、その友人の話から感じた「シンプルライフについての学び」をお話…

まだまだ物語は終わらない。「人生の複雑さ」を教えてくれた両親

その後の母、そして父 このブログでもお伝えしてきたように、昨年末に脳梗塞で倒れた84歳の母。 その後、急性期病院、回復期リハビリ病院と療養の場を変え、現在、有料老人ホームに移って3週間が経ちました。 要介護度は5。ほぼ寝たきりの状態です。 食事…

病棟のエレベーターの扉が閉まった夜ー上手に生きられなかった子育ての頃

このブログを始めてから、 子育て中のパパやママの日常を垣間見る機会が増えました。 私が子育てしていたのは、もう30年も前のこと。 昭和の最後から平成の始めにかけてです。 自分の子育てを思い返すこともしばしば。 そんなタイムスリップの瞬間に、ふと、…

人は、人生の下り坂に耐えて生きるのだろうか

ふと目に止まったこちらの記事 blog.tinect.jp 今年60歳を迎え、「おばさん」から「おばあさん」の入り口に差し掛かった私は、興味深く拝読させていただきました。 「人生の下り坂に耐えて生きていけるのか」というフレーズが何とも刺激的。 「果たして私は…

「私の育て方が悪かったのか!?」-とある老いた母の嘆き

それは昨日のこと。 友人が、ふらっと遊びに来てくれました。 40代の彼女は、同じ年のご主人と別居中。 友人は、「お義母さんが突然、朝、やって来て・・・」と話し始めました。 何といっても別居中ですから、その夫の母親との会話は、それなりにスパイスの…

1枚の写真の価値ー失った時に、涙にくれるほど大切な写真がありますか?

昨日、姉からメールが届きました。 「あの写真、諦めきれずに施設の人に探してもらったけど、やっぱりなかった。涙が止まりません」と。 いつも冷静に判断を下す姉。 その姉が、1枚の写真のことで涙が止まらないとは、何事が起こったのか。 驚いて電話。そ…

家を出る、その決断。友人の背中を押したものは

25年間の結婚生活にピリオドを打った友人。 結婚生活の大部分、20年ほどは、夫への違和感、気持ちの通わない辛さや孤独感を抱え、人知れず悩んでいたようでした。 20年、友人をそこに留まらせていたものは 元ご主人との溝を抱えながらも、離婚を踏みとどまっ…

愛情を傾けるとはどういうことなのか、考えさせられた友人の離婚

昨日、久しぶりに友人と再会しました。 その友人は、アラフィフ。1年半前に25年間の結婚生活にピリオドを打ち、現在一人暮らし。 ランチを共にしながら、友人が語った離婚に至った経緯とは・・。 亭主関白タイプの夫 元ご主人は、地方の小都市で実家の商売…

人それぞれの価値、ヨレヨレこそが上質だという夫

人にはそれぞれ、「お気に入り」の品々がありますね。 着るものだったり、食べるものだったり。 その人が、何を好み、何を遠ざけるのかによって、その人らしさがわかってくるような気がします。 ヨレヨレの服を好む夫 夫は、身に着けるものに、彼なりのこだ…

母親の病気が教えてくれたこと

本日、母親は、胃瘻をつくるための手術を受けることになりました。 当初は、先行きが見えず、父親も姉も、そして私自身も、気持ちが揺らぐことが多かったように思いますが、胃瘻をつけることで、介護は長期戦の構えに。 母の病状も、そして私たち家族も、安…

こっちはどうだ?もうひとつの「しくじり先生」

他人のお財布から1万円抜きとり、懲戒免職となった「しくじり先生」。 「魔が差す」「バレないだろう」という、あまりにもお粗末なその心根に、なぜか激しく共感し、彼のその後の人生に思いを馳せて哀切の年を禁じ得ない私。 そして、フト、「こっちの場合…

正真正銘「しくじり先生」に密かにエールを送る

昨日、友人とおしゃべりしていたら、 もう、「ずいぶん昔のことなんだけどね」と前置きし、 「その時、中学校の先生がね、エライことになってたのよ」と話し出しました。 赤の他人の「エライことになったばなし」は、やっぱり蜜の味。 思わず食いつく私。 そ…